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こんな、うじ虫の様な生活を、続けて行く位なら、いっそのこと、死んで了った方が増しだ
江戸川乱歩「人間椅子」
背景解説
貧乏で不細工で、夢なんて何もかなわない——そんな絶望が積み重なった時、人間の心って本当に壊れかけるんだよね。この主人公が「うじ虫のような生活」って自分の人生を表現する瞬間、それは単なる愚痴じゃなくて、生きることそのものへの根本的な問い直しなんだ。
だけど、この主人公はそこからどうなるのか—死を選ぶのか、それとも何かに目覚めるのか?
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『人間椅子』の他のひとふみ
美しい閨秀作家としての彼女は、此の頃では、外務省書記官である夫君の影を薄く思わせる程も、有名になっていた。
江戸川乱歩
私は、そうして、一つ一つ椅子を仕上げる度毎に、いい知れぬ味気なさに襲われるのでございます。
江戸川乱歩
私という男は、何という気違いでありましょう。それ程の苦しみを忍んでも、不思議な感触の世界を見捨てる気になれなかったのでございます。
江戸川乱歩
ただ一つ、私の作った椅子丈けが、今の夢の名残(なご)りの様に、そこに、ポツネンと残って居ります。でも、その椅子は、やがて、いずことも知れぬ、私達のとは全く別な世界へ、運び去られて了うのではありませんか。
江戸川乱歩
それは、夢の様に荒唐無稽(こうとうむけい)で、非常に不気味な事柄でした。でも、その不気味さが、いいしれぬ魅力となって、私をそそのかすのでございます。
江戸川乱歩
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