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ただ漠然と親というものの面影を今日まで心に作って来ているだけだった。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(22 玉鬘)」(1914)
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みをつくし逢はんと祈るみてぐらもわれのみ神にたてまつるらん (晶子)須磨の夜の源氏の夢にまざまざとお姿を現わされて……
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(14 澪標)」(1914)
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露置きてくれなゐいとど深けれどおもひ悩めるなでしこの花   (晶子)炎暑の日に源氏は東の釣殿へ出て涼んでいた。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(26 常夏)」(1914)
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けれどもそうした昔の話を読んだりすることがなければ退屈は紛れないだろうね。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(25 蛍)」(1914)
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昔が思い出されて、恋しいことが胸をいっぱいにして、帰って行く気になれない。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(29 行幸)」(1914)
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盛りなる御代の后に金の蝶しろがねの鳥花たてまつる      (晶子)三月の二十日過ぎ、……
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(24 胡蝶)」(1914)
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時代に順応しようとする人ばかりですから、昔のことを言うのに話し相手がだんだん少なくなってまいります。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(11 花散里)」(1914)
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あじきなき松の風かな泣けばなき小琴をとればおなじ音を弾く  (晶子)東の院が美しく落成したので、……
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(18 松風)」(1914)
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なぜ女王を宮中へ入れるようなよけいなことを自分は考えついてお心を悩ます結果を作ったのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(17 絵合)」(1914)
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曖昧な立場にいて自身は苦労をし、人からは嫉妬をされなければならない自分であるらしいと玉鬘は嘆かれるのだった。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(30 藤袴)」(1914)
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京は広い所ですから、よいこともきっとあって、安心がさせていただけると思います。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(22 玉鬘)」(1914)
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大きなるまゆみのもとに美しくかがり火もえて涼風ぞ吹く    (晶子)このごろ、……
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(27 篝火)」(1914)
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なかなかに折りやまどはん藤の花たそがれ時のたどたどしくば
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(33 藤のうら葉)」(1914)
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あきれるとともにくやしくてならない心になったが、人違いだとも言えず困った。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(03 空蝉)」(1914)