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あの偉大な破壊の下では、運命はあったが、堕落はなかった。無心であったが、充満していた。
坂口安吾「堕落論」
背景解説
戦争で全部壊れちゃった時代、誰もが必死に生きていたから、つまらない見栄とか小ちゃい欲望とかが吹き飛んじゃってたんだよね。太宰治は、そんな究極の状況の中に、人間の本当の輝きを見つけちゃったってわけ。ヤバくないですか、この逆転の発想。
じゃあ今、何も失ってない私たちが本当に充実できるって何なんだろう?
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『堕落論』の他のひとふみ
若者達は花と散ったが、同じ彼等が生き残って闇屋(やみや)となる。
坂口安吾
美しいものを美しいままで終らせたいということは一般的な心情の一つのようだ。
坂口安吾
美しいうちに死んでくれて良かったような気がした。
坂口安吾
我々は規約に従順であるが、我々の偽らぬ心情は規約と逆なものである。
坂口安吾
日本人は歴史の前ではただ運命に従順な子供であったにすぎない。
坂口安吾
生きよ堕ちよ、その正当な手順の外に、真に人間を救い得る便利な近道が有りうるだろうか。
坂口安吾
人間は可憐であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。
坂口安吾
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