前にはあのようにあからさまには笑わなかった。
芥川龍之介」(1916)
何になっても、人間らしい、正直な暮らしをするつもりです。
芥川龍之介杜子春」(1920)
僕の視野のうちに妙なものを見つけ出した。妙なものを?――というのは絶えずまはっている半透明の歯車だった。
芥川龍之介歯車」(1927)
これはある精神病院の患者、――第二十三号が誰にでもしゃべる話である。
芥川龍之介河童」(0)
優れた者が勝ち劣った者が負ける世の中で、こんな個人的な恨みを漏らすとすれば、愚か者でなければ狂人である。
芥川龍之介猿蟹合戦」(1923)
阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。
芥川龍之介河童」(0)
僕はいつでも僕自身だ。ただ皮は変わるだろう。
芥川龍之介或阿呆の一生」(1927)
日本一の桃太郎は犬猿雉の三匹の忠義者を召し抱えた故、鬼が島へ征伐に来たのだ。
芥川龍之介桃太郎」(1924)
私は仙人になりたいのだから、そういう所へ住み込ませてください。
芥川龍之介仙人」(1922)
しかも季節に縁のないレインコートをひつかけていた。
芥川龍之介歯車」(1927)
おかげ様で私も一人前の仙人になれました。
芥川龍之介仙人」(1922)
ただその犯罪の名を言って聞かせるだけです。
芥川龍之介河童」(0)
松江の川についてはまた、この稿を次ぐ機会を待って語ろうと思う。
芥川龍之介魔術」(1920)
内供はなまじっか鼻が短くなったのが、かえって恨めしくなった。
芥川龍之介」(1916)
誰か僕の眠っているうちにそっと絞め殺してくれるものはないか?
芥川龍之介歯車」(1927)