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羅生門
芥川龍之介(1915年)
約16分
6,492字
あらすじ — 生きるか、盗むか。雨の夜の究極の選択
職を失った下人が、雨の降る羅生門の下で途方に暮れている。飢え死にするか、盗人になるか。門の上で死体から髪を抜く老婆と出会い、「生きるためなら仕方がない」という論理を聞いた下人は、ある決断を下す。善と悪の境界線はどこにあるのか。芥川龍之介が23歳で書いた、人間の本性をえぐる傑作短編。
この作品のひとふみ
下人の行方は、誰も知らない。
芥川龍之介
選んでいれば、築土の下か、 道ばたの土の上で、 饑死をするばかりである。
芥川龍之介
せねば、饑死をするのじゃて、 仕方がなくした事であろ。
芥川龍之介
下人の心には、 ある勇気が生まれて来た。
芥川龍之介
では、己が引剥をしようと 恨むまいな。 己もそうしなければ、 饑死をする体なのだ。
芥川龍之介
外には、ただ、 黒洞々たる夜が あるばかりである。
芥川龍之介
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