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濹東綺譚
永井荷風(1937年)
小説
約82分
49,393字
恋愛
郷愁
あらすじ — 文豪が迷い込んだ禁断の街
作家の「わたくし」が偶然足を踏み入れた玉の井という遊郭街。そこで出会った女性お雪との切ない恋を通して、大人の男性の心の揺れ動きを繊細に描いた永井荷風の代表作。昭和初期の東京下町の情緒あふれる描写と、禁じられた恋の甘さと哀しさが胸に響く。現代でも通じる、人を愛することの複雑さを描いた大人の恋愛小説です。
この作品のひとふみ
わたくしはほとんど活動写真を見に行ったことがない。
永井荷風
絶好のチャンスですぜ。猟奇的ですぜ。檀那。
永井荷風
おや、入らっしゃいまし。
永井荷風
つくづく自動車はいやだ。今日はすんでの事に殺されるところさ。
永井荷風
檀那、そこまで入れてってよ。
永井荷風
わたし雷さまより光るのがいやなの。
永井荷風
こんな処にいるけれど、世帯持は上手なのよ。
永井荷風
借金を返しちまったら。あなた、おかみさんにしてくれない。
永井荷風
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