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ゴーシュはおれはおこったんじゃなかったんだ。 あのときはほんとうにすまなかった。
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」
背景解説
物語のラストで、ゴーシュはかっこうを怒って追い払ったことを後悔する。自分の未熟さを動物たちに当たり散らしていたことに、成長した今だから気づける。「あのときはほんとうにすまなかった」って、自分の過去の愚かさを認められるのは強さの証。このラストが泣ける。
成長した人間だけが言える「ごめん」がある。
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『セロ弾きのゴーシュ』の他のひとふみ
ゴーシュは町の活動写真館で セロを弾く係りでした。 けれどもあんまり上手でないという評判でした。
宮沢賢治
セロもずいぶん降ったものだなあ。 おい。
宮沢賢治
トロメライ、ロマチックシューマン作曲。 弾いてごらんなさい。
宮沢賢治
かっこうかっこうかっこうかっこうかっこう
宮沢賢治
こんやの演奏についてはわたくしじつはあのセロには まったく感心しました。
宮沢賢治
怒るとは何だ。赤ん坊が夜泣きするので あなたのセロを聞かせるんです。
宮沢賢治
愉快だなあ。 この出だしのところはいままでの中で いちばんいいような気がするなあ。
宮沢賢治
おまえの音はまるで甘い。 表情というものがまるでないんだ。
宮沢賢治
ゴーシュはかっこうがこんやあたり来るかなと思いながら また一生けん命セロを弾きました。
宮沢賢治
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