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ところが、浅川はお前達をどだい人間だなんて思っていないよ
小林多喜二「蟹工船」
背景解説
ブラック企業の本質を一言で表した言葉です。給料を稼ぐために危険な海に出ている労働者たちが、実は経営者からは「人間」として見られていない—つまり、使い捨ての道具扱いされているってわけ。この瞬間、搾取の本当の意味に気づく漁夫たちのやるせなさがハンパない。
では、自分たちの命を軽く見られている労働者たちは、この絶望的な状況にどう立ち向かうのか?
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『蟹工船』の他のひとふみ
俺にだって嬶(かかあ)や子供はいるんだで
小林多喜二
ずるけてサボるんでねえんだ。働けねえからだよ
小林多喜二
誰だって身体がおかしくなっていた。イザとなったら「仕方がない」やるさ。「殺されること」はどっち道同じことだ。そんな気が皆にあった。――ただ、もうたまらなかった。
小林多喜二
本当のことを云えば、そんな先きの成算なんて、どうでもいいんだ。――死ぬか、生きるか、だからな
小林多喜二
何アんだ、俺達と同じ人間ではないか、ということが、然し直ぐ分らさった。
小林多喜二
北海道では、字義通り、どの鉄道の枕木もそれはそのまま一本々々労働者の青むくれた「死骸」だった。
小林多喜二
「こ、こ、殺される前に、こっちから殺してやるんだ」どもりがブッきら棒に投げつけた。
小林多喜二
ずるけてサボるんでねえんだ。働けねえからだよ
小林多喜二
嘘こけ! そんだったら、俺なんて社長になってねかならないべよ
小林多喜二
たった一人の寝がえりものは、三百人の命を殺すということを知らなければならない。
小林多喜二
俺達には、俺達しか、味方が無(ね)えんだな。始めて分った
小林多喜二
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