天国は彼らの話によると、封建時代の城に似たデパートらしい。
芥川龍之介猿蟹合戦」(1923)
皮肉権力者の偽善を見抜きたいとき
人と接触をせずに奥に引き入ってばかりいることも、気高いようであまり感じのいいものではない。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(26 常夏)」(1914)
教訓バランスの取れた生き方を模索するとき
愛されたい願いが善い願いならば事実として愛されなくとも、死ぬまで依然として愛されたいと願うべきである。
倉田百三愛と認識との出発」(1921)
切なさ愛を求めても得られない苦しさに直面したとき
おれもそんなことだろうと気がついてたんだ!
ドストエフスキー罪と罰」(0)
覚悟自分の計画に一抹の不安を感じるとき
人間は自分が恐ろしい悪党であるという事実を徹底的に感じた者でないと、苦労人とは言えない
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
哲学自分を見つめ直すとき
本当に私は、どれが本当の自分だか分からない。
太宰治女生徒」(1939)
混乱アイデンティティに悩んでいるとき
心の欲する所に従えども矩を踰えずと。
下村湖人論語物語」(1938)
達観人生の完成形を知りたいとき
神様は、きっとどこかで見ています。
太宰治葉桜と魔笛」(1939)
希望絶望的な状況でも希望を失いたくないとき
ああ、かぶとむしや、たくさんの羽虫が、毎晩僕に殺される。
宮沢賢治よだかの星」(1934)
苦悩自分の存在そのものに疑問を感じるとき
私は依然として未知の世界にいる未知の私であった。
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
畏怖人生の不可解さに直面したとき
ほんとうに長く同じであるものは悲しい目を見ます
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(20 朝顔)」(1914)
諦観長年連れ添った関係に不安を感じるとき
義援金を出してから、会う人ごとに義援金を取られた、取られたと言いふらしている
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
呆然寄付を求められるとき
青白い番兵は気にかかる。
宮沢賢治やまなし」(1923)
好奇心正体不明のものに出会ったとき
ああ、なんという骨の折れる職業をおれは選んでしまったんだろう。
フランツ・カフカ変身」(0)
後悔自分の人生選択を振り返るとき
あいつはいつも歪んだ顔をして、窓のそばに突っ立っている。
萩原朔太郎月に吠える」(1917)
恐怖誰かに見られているような気がするとき
針の痕は次第次第に巨大な女郎蜘蛛の形象を備え始めた。
谷崎潤一郎刺青」(1910)
静寂何かが静かに完成に向かっているとき
いったい誰が微生高を正直者などと言い出したのだ。
下村湖人現代訳論語」(1949)
皮肉偽善に気づいたとき
魂がどこかへあこがれて行ってしまう気がした。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(28 野分)」(1914)
孤独手の届かない想いに苦しむとき
お前さんは真っ先に私の肥料になったんだねえ
谷崎潤一郎刺青」(1910)
狂気自分の本性が覚醒したとき
認識は模写的であると同時に構成的であり、模写と構成との統一である。
三木清哲学入門」(1940)
洞察知識とは何かを深く考えるとき