幾年も経たずして、そのふもとの町は滅びて、なくなってしまいました。
小川未明赤い蝋燭と人魚」(1921)
「またおっかさんところへ行ったのか。」とたずねるごとに、私はそしらぬ振りをして、「いえ。表で遊んでいました。」
室生犀星幼年時代」(1919)
これはまあ、何という恐ろしい事実であろう。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)
おれは食欲があるが、あんなものはいやだ。
フランツ・カフカ変身」(0)
人間というものは角の生えない、青白い顔や手足をした、何ともいえず気味の悪いものだよ。
芥川龍之介桃太郎」(1924)
私の頭は天鵞絨の帳で囲まれた舞台であって、そこに「ナオミ」という一人の女優が登場します。
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
そんな醜い容貌を持ちながら、胸の中では、人知れず、世にも激しい情熱を、燃やしていたのでございます。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)
大衆は静かな絶望の生活を送っている
ソロー森の生活」(1854)
無限なものの知覚は有限なものの知覚よりも先のものとして私のうちにある。
デカルト省察」(1641)
一人の放蕩は大勢の手本となり、やがて世間の風俗を乱して人々の教えに妨げをなす
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ。どこまでもどこまでも一緒に行こう。
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
俺の父親は俺が八歳になるまで家を外に飲み歩いていたのだ。
菊池寛藤十郎の恋」(1919)
僕たちに父親てておやがあるわけはない。そんなものがあるもんか。
菊池寛父帰る」(1917)
東と西が出会い、互いに慰め合うことができるのだろう。
岡倉天心茶の本」(1906)
コケモモの真の味が知りたかったら牛童かシャコに聞くがよい。
ソロー森の生活」(1854)
こんな、うじ虫のような生活を、続けていく位なら、いっそのこと、死んでしまった方がましだ。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)