私がよそに行っている時、あなたは寂しいの。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(07 紅葉賀)」(1914)
慈愛大切な人を気遣うとき
私共は熱情もあるが理性がある!
田山花袋蒲団」(1907)
決意自分の恋を正当化したいとき
「生」において、「美」は死滅する。しかし、「芸術」においては、死滅しない。
レオナルド・ダ・ヴインチレオナルド・ダ・ヴインチの手記」(1914)
希望創作活動の意味を問い直したいとき
助けられたが不思議なくらい、嬢様別してのお情けだわ
泉鏡花高野聖」(1900)
慈愛危険から逃れられたことに感謝するとき
これも小さいながら、命のあるものに違いない。
芥川龍之介蜘蛛の糸」(1918)
慈愛小さな存在の価値を見つめ直したいとき
夫人、責任を負って手術します
泉鏡花外科室」(1895)
決意責任ある立場で大きな決断をするとき
何人男を代えてもつづまるところ、たった一人の男を求めているに過ぎないのだね。
岡本かの子老妓抄」(1938)
哀愁恋愛を重ねているのに満たされないとき
母ちゃん、お星さまは、あんな低いところにも落ちてるのねえ
新美南吉手袋を買いに」(1943)
好奇心世界の美しさに気づいたとき
本当に私は、どれが本当の自分だか分からない。
太宰治女生徒」(1939)
混乱アイデンティティに悩んでいるとき
では、俺が引き剥ぎをしようと恨むまいな。俺もそうしなければ、餓死する体なのだ。
芥川龍之介羅生門」(1915)
皮肉相手の論理を逆手に取って反撃するとき
明治の木にはとうてい仁王は埋まっていないものだと悟った
夏目漱石夢十夜」(1908)
諦念理想と現実の違いに直面したとき
私はちょうど霧の中に閉じ込められた孤独の人間のように立ち竦んでしまったのです。
夏目漱石私の個人主義」(1914)
孤独将来への道筋が見えず迷っているとき
自分の意志を中尉の意志の奴隷にするのと、あまり変わらないこと
菊池寛」(1920)
諦念一方的な関係に疲れ果てた時
狂つた智恵子は口をきかない ただ尾長や千鳥と相図する
高村光太郎智恵子抄」(1941)
悲しみ愛する人の心の病と向き合うとき
真の懐疑家はソフィストではなくてソクラテスであった。
三木清人生論ノート」(1941)
畏怖知的誠実さとは何かを考えるとき
俺は総領で家督をしているが、どうかして難しい家の養子になってみたい。
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
理想兄が理想を語る時
今に自分も、あの煙突から煙になって出るのだ。
小泉節子思い出の記」(1908)
無常自分の死後を想像するとき
生きているということ。ああ、それは、何というやりきれない息も絶え絶えの大事業だろうか。
太宰治斜陽」(1947)
疲労生きることに疲れたとき
「ポチは死んだよ」と言った。
有島武郎生れ出づる悩み」(1918)
悲しみ大切な仲間を失ったとき
それは自分の、人間に対する最後の求愛でした。
太宰治人間失格」(1948)
切なさ人を愛したいのに愛し方がわからないとき