❝
私、豊太郎、お前はここまで俺をだましたのか。
森鷗外「舞姫」(1890)
❝
こうして変わらない愛をかける源氏に真心から信頼している様子に同情がされた。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(23 初音)」(1914)
❝
自分が消えてしまわなければならないのだという彼の考えは、おそらく妹の意見よりももっと決定的なものだった。
フランツ・カフカ「変身」(0)
❝
何というまばゆさでしょう。私の目を射抜こうとするのは。
森鷗外「舞姫」(1890)
❝
彼女は真昼の寂しさ以外、何も意識していない。
岡本かの子「老妓抄」(1938)
❝
「なくてぞ人は恋しかりける」とはこうした場合のことだろうと見えた。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(01 桐壺)」(1914)
❝
まるで疲れ果てた人のように仰向けに寝ていた。
柳田国男「遠野物語」(1910)
❝
何になっても、人間らしい、正直な暮らしをするつもりです。
芥川龍之介「杜子春」(1920)
❝
人と接触をせずに奥に引き入ってばかりいることも、気高いようであまり感じのいいものではない。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(26 常夏)」(1914)
❝
男一匹なる句は一種爽快なる感想を人に与える。
新渡戸稲造「自警録」(1916)
❝
幸福を語ることがすでに何か不道徳なことであるかのように感じられるほど今の世の中は不幸に満ちているのではあるまいか。
三木清「人生論ノート」(1941)
❝
この足を持つ女こそは、彼が永年探しあぐねた、女の中の女であろうと思われた。
谷崎潤一郎「刺青」(1910)