人間の一生は地獄でございまして、寸善尺魔、とは、まったく本当の事でございますね。一寸の仕合せには一尺の魔物が必ずくっついてまいります。
太宰治ヴィヨンの妻
背景解説
要は人生って、ちょっと良いことがあると必ずそれ以上の悪いことが付いてくるってわけ。幸せと不幸は常にセット販売みたいなもんで、人間はずっとこのジェットコースターに乗せられてるんだってことを、太宰は絶望的なまでにリアルに描いてるんです。
でもこの『魔物』って、本当は外からやってくるんじゃなくて、自分たちの内側から生まれてるものなんじゃないか——その答えが物語の最後で明かされます。
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