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茶の本
岡倉天心(1906年)
約114分
45,599字
あらすじ — 「不完全なもの」を愛する日本の美学を、世界に説いた小さな哲学書
岡倉天心が英語で書き、村岡博が翻訳した日本文化論の古典。茶道を軸に、日本人の美意識・無常観・「不完全の美」を西洋に向けて説く。花の活け方、茶室の設計、道具の美しさから、日本文化の本質が浮かび上がる。わびさびの哲学入門としても最適。
この作品のひとふみ
茶道の要義は「不完全なもの」を崇拝するにある。いわゆる人生というこの不可解なもののうちに、何か可能なものを成就しようとするやさしい企てであるから。
岡倉天心
おのれに存する偉大なるものの小を感ずることのできない人は、他人に存する小なるものの偉大を見のがしがちである。
岡倉天心
物の真に肝要なところはただ虚にのみ存すると彼は主張した。たとえば室の本質は、屋根と壁に囲まれた空虚なところに見いだすことができるのであって、屋根や壁そのものにはない。
岡倉天心
喜びにも悲しみにも、花はわれらの不断の友である。花とともに飲み、共に食らい、共に歌い、共に踊り、共に戯れる。
岡倉天心
もしわれわれが文明国たるためには、血なまぐさい戦争の名誉によらなければならないとするならば、むしろいつまでも野蛮国に甘んじよう。
岡倉天心
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