シェア
❝
哲学者は淋しい甲蟲である。
倉田百三「愛と認識との出発」(1921)
孤独,愛おしさ
思索の道を歩む人が自分の立ち位置を見つめるとき
この一文の背景を知る →
『愛と認識との出発』を見る
シェア
❝
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
宮沢賢治「農民芸術概論綱要」(1926)
畏敬
自分の存在の小ささと大きさを同時に感じたとき
この一文の背景を知る →
『農民芸術概論綱要』を見る
シェア
❝
すべての経験は実験である、ただ経験には科学における実験の如き方法的組織的なところが欠けており、従ってそれは偶然的である。
三木清「哲学入門」(1940)
発見,洞察
日常の体験を振り返って意味を見つけるとき
この一文の背景を知る →
『哲学入門』を見る
シェア
❝
苦しんだり、怒ったり、騒いだり、泣いたりは人の世につきものだ。余も三十年の間それを仕通して、飽々した。
夏目漱石「草枕」(1906)
疲弊、諦観、決別
人生に疲れ果てたとき、同じ苦しみの繰り返しから逃げたいとき
この一文の背景を知る →
『草枕』を見る
シェア
❝
ハハハ……、二十面相は童話の中の魔法使いです。だれにでもできないことを、実行してみせるのです。
江戸川乱歩「怪人二十面相」(1936)
驚き
自分の正体が露わになったとき
この一文の背景を知る →
『怪人二十面相』を見る
シェア
❝
世上の成功者は、皆自己の意志や、智慮や、勤勉や、仁徳の力によつて自己の好結果を收め得たことを信じて居り、そして失敗者は皆自己の罪では無いが、運命の然らしめたが爲に失敗の苦境に陷つたことを歎じて居る。
幸田露伴「努力論」(1912)
皮肉,洞察
成功と失敗の理由を考えているとき
この一文の背景を知る →
『努力論』を見る
シェア
❝
ああ、かぶとむしや、 たくさんの羽虫が、 毎晩僕のお口のなかにはいる。
宮沢賢治「よだかの星」(1934)
罪悪感
自分の存在に罪悪感を覚えたとき
この一文の背景を知る →
『よだかの星』を見る
シェア
❝
糞(ふん)はどこぞに着いておらぬかと眺(なが)めて見たが、それは箱のなかに取り残されていた
夏目漱石「草枕」(1906)
諦観, 黒い笑い
日常の非情さに直面したとき
この一文の背景を知る →
『草枕』を見る
シェア
❝
ああ、なんという骨の折れる職業をおれは選んでしまったんだろう
フランツ・カフカ「変身」(0)
後悔、疲弊、絶望
変身という非現実的な状況の中でも、日常の仕事の辛さについて思いを馳せるとき
この一文の背景を知る →
『変身』を見る
シェア
❝
これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗(むやみ)にとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
良心、優しさ、葛藤
自分の中に善性があるか疑わしいとき、小さなことの価値を認めたいとき
この一文の背景を知る →
『蜘蛛の糸』を見る
シェア
❝
人間は恋と革命のために 生れて来たのだ。
太宰治「斜陽」(1947)
決意
何かを変えたいと思ったとき
この一文の背景を知る →
『斜陽』を見る
シェア
❝
若者達は花と散ったが、同じ彼等が生き残って闇屋(やみや)となる。
坂口安吾「堕落論」(1947)
皮肉、幻滅、深い悲しみ
理想主義が現実によって打ち砕かれるのを目撃したとき
この一文の背景を知る →
『堕落論』を見る
シェア
❝
熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より頭の中のほうが広いでしょう。とらわれちゃだめだ。
夏目漱石「三四郎」(1908)
解放感、目覚め、衝撃
既成概念や国家的な圧力に縛られていた自分の殻を破りたいとき
この一文の背景を知る →
『三四郎』を見る
シェア
❝
頭の悪い人足ののろい人がずっとあとからおくれて来てわけもなくそのだいじな宝物を拾って行く場合がある
寺田寅彦「科学者とあたま」(1933)
希望
自分は要領が悪いと落ち込んだとき
この一文の背景を知る →
『科学者とあたま』を見る
シェア
❝
「めおとで食べたら 御利益がありまっせ」 と言われて、二人は善哉を頼んだ。 甘い善哉が、 二人の口に沁みた。
織田作之助「夫婦善哉」(1940)
幸福
小さな幸せを噛みしめるとき
この一文の背景を知る →
『夫婦善哉』を見る
シェア
❝
ここに人生がある——それは大部分わたしにとってこころみられたことのない実験である。
ソロー「森の生活」(1854)
好奇心
新しいことを始めるのをためらっているとき
この一文の背景を知る →
『森の生活』を見る
シェア
❝
北海道では、字義通り、どの鉄道の枕木もそれはそのまま一本々々労働者の青むくれた「死骸」だった。
小林多喜二「蟹工船」(1929)
怒り, 絶望
労働搾取の現実を目の当たりにしたとき
この一文の背景を知る →
『蟹工船』を見る
シェア
❝
「このお手々にちょうどいい手袋下さい。」と云いました。帽子屋さんはおやと思いました。だってそれは人間の手でなくて狐の手だったからです。
新美南吉「手袋を買いに」(1943)
ハラハラ、衝撃
大切な場面でミスをしてしまったとき
この一文の背景を知る →
『手袋を買いに』を見る
シェア
❝
模様として縞が「いき」と看做されるのは決して偶然ではない。
九鬼周造「「いき」の構造」(1930)
発見
デザインや美学に興味があるとき
この一文の背景を知る →
『「いき」の構造』を見る
シェア
❝
母さん狐はため息をつきました。「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら。」
新美南吉「手袋を買いに」(1943)
不安、愛情
大切な人を危険にさらすかもしれない決断をするとき
この一文の背景を知る →
『手袋を買いに』を見る