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併し、あの電燈を消したのが犯人だとすれば、スイッチにその指紋が残っていなければなりません。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」
背景解説
推理小説の醍醐味がここに凝縮!犯人を追い詰めるために、論理的な矛盾を突きつけるシーン。つまり「もし犯人がこの電燈を消したなら、必ず指紋が残ってるはずだよね?」という、隙のない論理攻撃なんです。昔の推理小説って、こういう知的なバトルが超熱いんですよ。
でも、その指紋が本当に検出されなかったら、語り手の確信は一瞬にして崩れ去ることになる——
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『D坂の殺人事件』の他のひとふみ
私という男は悪い癖で、カフェに入るとどうも長尻(ながっちり)になる。
江戸川乱歩
下宿より何となく派手で、居心地がいいのだろう。
江戸川乱歩
絶対に発見されない犯罪というのは不可能でしょうか。僕は随分可能性があると思うのですがね。
江戸川乱歩
虫が知らすとでも云うのか、何だかこう、傍見をしているすきに何事か起り相で、どうも外へ目を向けられなかったのだ。
江戸川乱歩
平常から、犯罪だ探偵だと、議論丈は却々一人前にやってのける私だが、さて実際に打っつかったのは初めてだ。手のつけ様がない。
江戸川乱歩
僕は何だか、出来るか出来ないか分りませんけれど、一つこの事件を探偵して見たい様な気がしますよ
江戸川乱歩
僕は君の様な友達を見つけたことを嬉しく思いますよ。併し、惜しいことには、君の推理は余りに外面的で、そして物質的ですよ。
江戸川乱歩
うわべは極めて何気なさ相な、この人世の裏面に、どんなに意外な、陰惨な秘密が隠されているかということを、まざまざと見せつけられた様な気がします。
江戸川乱歩
アア、とうとう耐え切れなくなったと見えて、自首しましたよ。妙な偶然ですね。丁度その事を話していた時に、こんな報導に接しるとは
江戸川乱歩
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