人は、完全なたのもしさに接すると、まず、だらしなくげらげら笑うものらしい。
太宰治富嶽百景」(1939)
指導者は全部、無学であった。常識のレベルにさえ達していなかった。
太宰治黄金風景」(1939)
ああ、このような経験を、私はこれまで、何百回、何千回、くりかえしたことか。
太宰治」(1947)
魔物が人の家に初めて現れる時には、あんなひっそりした、初々しいみたいな姿をしているものなのでしょうか。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
良い菊の苗が、どこかにあると聞けば、どのような無理な算段をしても、必ずこれを買い求めた。
太宰治畜犬談」(1939)
はっきり言おう。くどくどと、あちこち持って回った書き方をしたが、実はこの小説、夫婦喧嘩の小説なのである。
太宰治魚服記」(1933)
青春というものは、ずいぶん大事なものなのよ。
太宰治葉桜と魔笛」(1939)
朝、目を覚ますときの気持ちは、面白い。
太宰治女生徒」(1939)
清い者は清く、濁れる者は濁ったままで暮して行くより他はない。
太宰治畜犬談」(1939)
桜が散って、このように葉桜のころになれば、私は、きっと思い出します。
太宰治葉桜と魔笛」(1939)
幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。
太宰治女生徒」(1939)
男には、不幸だけがあるんです。いつも恐怖と、戦ってばかりいるのです。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)