もどる
富士には、月見草がよく似合ふ。
太宰治「富嶽百景」
背景解説
日本一有名な山に似合うのは、豪華な花じゃなくて、道端にひっそり咲く月見草。太宰はバスの中で出会った老婆がぽつりと呟いた一言から、この名フレーズを生み出した。大きなものと小さなものが向き合う美しさ。太宰文学の真骨頂がこの一行にある。
富士山に似合う花は、薔薇でも桜でもなかった。
あらすじを見てみる →
本文を読む →
『富嶽百景』の他のひとふみ
富士が、よかつた。
太宰治
いいねえ。富士は、やつぱり、 いいとこあるねえ。 よくやつてるなあ。
太宰治
霧の深いのを、 残念にも思はなかつた。
太宰治
けれども、苦悩だけは、 その青年たちに、先生、と 言はれて、だまつてそれを 受けていいくらゐの、 苦悩は、経て来た。
太宰治
富士山、さやうなら、 お世話になりました。パチリ。
太宰治
← ホームに戻る