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豈ただ数巻の学校本を読み、商となり工となり、小吏となり、年に数百の金を得てわずかに妻子を養いもってみずから満足すべけんや。こはただ他人を害せざるのみ、他人を益する者にあらず。
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
怒り、問い
現状に甘んじている自分、あるいは社会に疑問を感じるとき
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室はけむりのように消え、二人は寒さにぶるぶるふるえて、草の中に立っていました。
宮沢賢治「山越え」(1921)
恐怖, 混乱, 無力感
予期しない危機に直面したとき
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なぜグレゴールだけが、ほんのちょっと遅刻しただけですぐ最大の疑いをかけるような商会に勤めるように運命づけられたのだろうか。
フランツ・カフカ「変身」(0)
怒り, 悲しみ
朝寝坊で支配人が訪ねてきたとき
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僕はね、キザのようですけど、死にたくて、仕様が無いんです。生れた時から、死ぬ事ばかり考えていたんだ。
太宰治「ヴィヨンの妻」(1947)
絶望, 虚無
人生の価値を問い直したいとき、深い苦悩を抱えているとき
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おれは逃げも隠(かく)れもせん。今夜五時までは浜の港屋に居る。用があるなら巡査(じゅんさ)なりなんなり、よこせ
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
決意
不正に立ち向かい、潔く決別を宣言したいとき
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彼等は女心の変り易さを知らなかったわけではなく、知りすぎていたので、こういう禁止項目を案出に及んだまでであった。
坂口安吾「堕落論」(1947)
怒り、諦観
権力者の本音を知りたいとき、支配構造の矛盾に気づいたとき
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吾輩は頭をもって活動すべき天命を受けてこの娑婆(しゃば)に出現したほどの古今来(ここんらい)の猫であれば、非常に大事な身体である。
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
誇り, 自己主張
自分の価値を社会に認めさせたいとき
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その頃でも恋はあった。自分は死ぬ前に一目思う女に逢いたいと云った。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
切なさ, 希望
死を覚悟したとき、最後の願いを心に抱きたいとき
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前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。
有島武郎「小さき者へ」(1918)
決意
先が見えなくて不安なとき
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頭のいい人は見通しがきくだけに、あらゆる道筋の前途の難関が見渡される。そのためにややもすると前進する勇気を阻喪しやすい
寺田寅彦「科学者とあたま」(1933)
気づき
考えすぎて動けなくなったとき
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やっとの事でそこまで来ると、 もう遠い薄暗がりの中にも、 見覚えのある家が何軒かあった。
芥川龍之介「トロッコ」(1922)
希望
やっと安全な場所にたどり着いたとき
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こう云う風に、幾晩となく母が気を揉んで、夜の目も寝ずに心配していた父は、とくの昔に浪士のために殺されていたのである。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
悲しみ
絶望を知りたいとき、無意味な努力について考えるとき
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国の言葉はその国に事物の繁多なる割合に従いて、しだいに増加し、毫(ごう)も不自由なきはずのものなり。何はさておき今の日本人は今の日本語を巧みに用いて弁舌の上達せんことを勉むべきなり。
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
決意
自分の母語に自信が持てないとき、外国語に逃げたくなるとき
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私死にましたの知らせ、要りません。若し人が尋ねましたならば、はああれは先頃なくなりました。それでよいです
小泉節子「思い出の記」(1908)
潔さ, 静寂への憧憬
自分の死後、周囲が悲しむことを望まないとき
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僕は君の様な友達を見つけたことを嬉しく思いますよ。併し、惜しいことには、君の推理は余りに外面的で、そして物質的ですよ。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(1925)
驚き
自分の推理が完全だと思い込んでいるとき
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サムサノナツハオロオロアルキ
宮沢賢治「雨ニモマケズ」(0)
困惑, 孤立, 不安
周囲と合わせられず、心が定まらないまま時を重ねるとき
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私はもう少しで、危く他の人達の金を取る所でした。
芥川龍之介「魔術」(1920)
後悔、自覚
自分の中の醜い欲望に気づいてしまったとき
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人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。
坂口安吾「堕落論」(1947)
悲しみと希望の混在
自分の弱さや失敗を受け入れられず、完璧でありたいと願うとき
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サウイフモノニ ワタシハナリタイ
宮沢賢治「雨ニモマケズ」(0)
決意
自分が何になりたいのか模索しているとき
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戒めは破られた。 しかし丑松の心は 不思議に晴れやかであった。
島崎藤村「破戒」(1906)
解放
重荷を下ろした瞬間
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