こひしさも悲しきことも知らぬなり真木の柱にならまほしけれ  (晶子)「帝のお耳に入って、……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(31 真木柱)」(1914)
函館なる郁雨宮崎大四郎君同国の友文学士花明金田一京助君この集を両君に捧ぐ。
石川啄木一握の砂」(1910)
あるところに、人のよいおばあさんが住んでいました。
小川未明赤い船」(1922)
あいがたきいつきのみことおもいてきさらにはるかになりゆくものを(晶子)前斎宮の入内を女院(にょいん=太上天皇の后)……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(17 絵合)」(1914)
いやなんですあなたのいってしまうのが――花よりさきに実のなるような種子(たね)よりさきに芽の出るような夏から春のすぐ来る
高村光太郎智恵子抄」(1941)
そんなにもあなたはレモンを待っていた
高村光太郎智恵子抄」(1941)
人魚は、南の方の海にばかり住んでいるのではありません。
小川未明赤い蝋燭と人魚」(1921)
「論語」を読む人のために東洋を知るには儒教を知らなければならない。
下村湖人現代訳論語」(1949)
隴西(ろうさい)の李徴(りちょう)は学問に優れ、……
中島敦山月記」(1942)
半年のうちに世相は変わった。
坂口安吾堕落論」(1947)
Le vent se lève, il faut tenter de vivre.PAUL VALÉRY序曲それら……
堀辰雄風立ちぬ」(1938)
三十六にもなって、子供も三人あって、あんなことを考えたかと思うと、馬鹿々々しくなる。
田山花袋蒲団」(1907)
そのころ、東京中の町という町、家という家では、……
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
松戸与三はセメント開けをやっていた。
葉山嘉樹セメント樽の中の手紙」(1926)
(一九一一年一月一六日チューリッヒの自然科学会席上の講義)「相対性理論」と名づけられる理論が寄りかかっている大黒柱……
アインシュタイン相対性理論」(1916)
平出園子というのが老妓(ろうぎ)の本名だが、これは歌舞伎俳優の戸籍名のように当人の感じになずまないところがある。
岡本かの子老妓抄」(1938)
親から受け継いだ無鉄砲な性格で、子供の頃から損ばかりしている。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
ある声 お前は俺の思惑とは全然違った人間だった。
芥川龍之介或阿呆の一生」(1927)
花の下では風がないのにゴウゴウ風が鳴っているような気がしました。
坂口安吾桜の森の満開の下」(1947)