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この上にいっそう苦痛を加えるだけだと思って、御息所はしいて冷ややかになっているのだ。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(10 榊)」(1914)
孤独 →
愛する人との距離を置かざるを得ないとき →
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そんな醜い容貌を持ちながら、胸の中では、人知れず、世にも激しい情熱を、燃やしていたのでございます。
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
切なさ →
見た目と内面のギャップに苦しむとき →
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なぜ女王を宮中へ入れるようなよけいなことを自分は考えついてお心を悩ます結果を作ったのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(17 絵合)」(1914)
後悔 →
自分の善意が他者を苦しめてしまったとき →
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人生は何事もしないには余りに長いが、何事かをするには余りに短い。
中島敦「山月記」(1942)
諦念 →
やりたいことがあるのに行動に移せずにいるとき →
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愛されれば愛されるほど苦しみがふえる風だった。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(01 桐壺)」(1914)
切なさ →
深く愛されているのに、その愛ゆえに孤立し、苦悩しているとき →
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一円九十銭の日当の中から、日に、五十銭の米を二升食われて、九十銭で着たり、住んだり、べらぼうめ!
葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」(1926)
怒り →
家計に追い詰められたとき →
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それよりもむしろ、自分で鼻を気にしているということを、人に知られるのが嫌だったからである。
芥川龍之介「鼻」(1916)
羞恥 →
自分の弱みやコンプレックスを隠そうと必死になっているとき →
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目に見えているものが、いっとう神秘である。
中井正一「美学入門」(1941)
好奇心 →
日常の中に美を発見したいとき →
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河童は我々人間が河童のことを知っているよりも遥かに人間のことを知っています。
芥川龍之介「河童」(0)
驚き →
自分が思っているより相手に見透かされているとき →
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あらゆることを自分を勘定に入れずによく見聞きし分かり
宮沢賢治「雨ニモマケズ」(0)
慈愛 →
自分のことばかり考えてしまうとき →
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淋しいからだから爪がのび出す
尾崎放哉「尾崎放哉選句集」(1926)
哀愁 →
自分の体に無関心になってしまったとき →
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僕は生れたくはありません。第一僕のお父さんの遺伝は精神病だけでも大へんです。
芥川龍之介「河童」(0)
絶望 →
遺伝や家系について悩んでいるとき →
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壮二君は今、拙宅の冷たい地下室に閉じこめられて、暗闇の中でシクシク泣いております。
江戸川乱歩「怪人二十面相」(1936)
恐怖 →
大切な人が危険にさらされているとき →
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なかなかに折りやまどはん藤の花たそがれ時のたどたどしくば
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(33 藤のうら葉)」(1914)
謙遜 →
招待を受けて迷うとき →
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夢のような気がした。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(22 玉鬘)」(1914)
驚き →
運命的な再会に遭遇したとき →
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「野々宮さん。ね、ね」
夏目漱石「三四郎」(1908)
狡猾 →
展覧会で三四郎に何かをささやくとき →
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有明の君は短い夢のようなあの夜を心に思いながら、悩ましく日を送っていた
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(08 花宴)」(1914)
恋慕 →
忘れられない一夜を思い返すとき →
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狂つた智恵子は口をきかない ただ尾長や千鳥と相図する
高村光太郎「智恵子抄」(1941)
悲しみ →
愛する人の心の病と向き合うとき →
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いくかへり行きかふ秋を過ごしつつ浮き木に乗りてわれ帰るらん
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(18 松風)」(1914)
無常 →
人生の流転を感じているとき →
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青春というものは、ずいぶん大事なものなのよ。
太宰治「葉桜と魔笛」(1939)
諦念 →
昔の純粋さを失った自分に気づいたとき →
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