人目なく荒れたる宿は橘の花こそ軒のつまとなりけれ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(11 花散里)」(1914)
哀愁人生の寂しさや美しさを同時に感じるとき
またまたこんな頼りない御身分になってしまわれるなんて、悲しいことですね。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(15 蓬生)」(1914)
無常人生の無常を痛感しているとき
これがおばあさまか、これがお父さんか、お母さんかと驚くほどにみんな変わっていた。
有島武郎生れ出づる悩み」(1918)
驚き非常事態で身近な人の別の面を見たとき
賢い人と愚かな人の違いは、学ぶか学ばないかによってできるものなのです
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
希望自分には才能がないと諦めそうになったとき
短い人生もああした人といっしょにいれば長生きができるだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(28 野分)」(1914)
恋慕運命の人に出会ったとき
ただ懲役に行かないで生きているばかりである。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
皮肉自分の人生を振り返って自嘲したいとき
私は癖として都の話を聞くのが病でございます
泉鏡花高野聖」(1900)
切なさ孤独な環境で外の世界に憧れるとき
私は丁度あの「やどかり」でございました。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)
皮肉自分の生き方を客観視するとき
あたし、日曜がおそろしいの。
岸田国士紙風船」(1925)
恐怖休日が憂鬱で仕方がないとき
私たちの喪服はこの月で脱ぐはずですが、暦で調べますと月末はいい日でありませんから延びることになりますね。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(30 藤袴)」(1914)
慈愛形式的な会話の中に真心を込めたいとき
実に言葉にも尽くされないほどの辛労と艱難とを忍び、共に共に武家の奉公を耐え続けた
島崎藤村破戒」(1906)
哀愁長年の苦労を振り返ったとき
歴史は繰り返してはならないものだと思っている。
太宰治黄金風景」(1939)
決意同じ過ちを繰り返しそうになったとき
僕は度々自殺しようとした。
芥川龍之介或阿呆の一生」(1927)
絶望死への願望を告白するとき
体じゅうには健康がみちあふれている。
国木田独歩武蔵野」(1898)
活力体を動かして爽快感を感じているとき
真上からたたきのめされて、下の漁夫の首が胸の中に、杭(くい)のように入り込んでしまった。
小林多喜二蟹工船」(1929)
驚愕理不尽な現実を客観視したとき
昔の例を見ても、年が若くて官位の進んだ、そして世の中に卓越した人は長く幸福でいられないものである。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(17 絵合)」(1914)
無常成功の絶頂にいるときに感じる不安
青春を失った者は酔い泣きといっしょに過去の追憶が多くなって取り乱すことになるだろうから
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(27 篝火)」(1914)
哀愁年齢を重ねて人生を振り返るとき
この上にいっそう苦痛を加えるだけだと思って、御息所はしいて冷ややかになっているのだ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(10 榊)」(1914)
孤独愛する人との距離を置かざるを得ないとき
梅も桜も桃も一時に咲いている、美しい岡の上をあちこちと立って歩いて、こんな愉快な事はないと、人に話しあった夢を見た。
正岡子規病床六尺」(1902)
憧憬歩けない体で夢を見たとき
そうとは言っても露骨に反感を見せたり、軽蔑的な態度をとったりすることのないのを源氏はうれしく思った。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(09 葵)」(1914)
恋慕好きな人に完全に拒絶されていないことに希望を見出したいとき