私はどんな罪を前生で犯してこうした悲しい目に遭うのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(13 明石)」(1914)
私のために門閥制度は親の敵でございる。
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
もうあとへは退けない気になっていて、再び情火を胸に燃やしながら心をこめた手紙を続いて送っていた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(20 朝顔)」(1914)
私は「大きくなったら……」と深い決心をしていた。「もっと大きくなったら……」
室生犀星幼年時代」(1919)
梅も桜も桃も一時に咲いている、美しい岡の上をあちこちと立って歩いて、こんな愉快な事はないと、人に話しあった夢を見た。
正岡子規病床六尺」(1902)
人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。
太宰治走れメロス」(1940)
しからばどこから私の誤謬は生じるのであろうか。
デカルト省察」(1641)
それを受けた大理石のような白い美しい手はどこにも見つかりません。
有島武郎一房の葡萄」(1920)
書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
学問とは、ただ難しい字を知り、理解しにくい古い文献を読むことではありません
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
僕は生れたくはありません。第一僕のお父さんの遺伝は精神病だけでも大へんです。
芥川龍之介河童」(0)
愚か者と見える。名はわしがつけてやる。姉は病気を垣衣、弟は忘れ草を萱草だ。
森鷗外高瀬舟」(1916)