人の妻にさせては後悔が残るだろうと源氏は思った。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(24 胡蝶)」(1914)
嫉妬愛する人を他の誰かに渡したくないとき
あの白熊のような犬が二匹、扉を突き破って室の中に飛び込んできました。
宮沢賢治注文の多い料理店」(1924)
希望絶望的な状況から救われるとき
人生には理屈をもって説き得られぬことがたくさんある。
新渡戸稲造自警録」(1916)
諦念論理だけでは割り切れない問題に直面したとき
人が自分の夢の方向に自信をもって進むならば、思いもかけない成功に出会うであろう。
ソロー森の生活」(1854)
希望人生の方向性に迷う時
これは経験が私たちを強いて私たちの基礎に置かせた原理の否定し難い一つの帰結なのです。
アインシュタイン相対性理論」(1916)
覚悟理論の必然的な結論を受け入れるとき
文学を専門的にまでやる人で長寿と幸福を二つとも揃って得ている人は少ない。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(17 絵合)」(1914)
無常才能と幸福について考えるとき
おかげ様で私も一人前の仙人になれました。
芥川龍之介仙人」(1922)
喜び長年の努力が実を結んだとき
人間は自分が恐ろしい悪党であるという事実を徹底的に感じた者でないと、苦労人とは言えない
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
哲学自分を見つめ直すとき
はんの木は本当に砕けた鉄の鏡のように輝き
宮沢賢治やまなし」(1923)
畏怖自然の美しさに圧倒されるとき
私はこれが犯罪事件ででもあって呉れれば面白いと思いながらカフェを出た。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
好奇心日常に刺激を求めているとき
無常の世なのだから、すべきことは速やかにしなければいけない
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(26 常夏)」(1914)
無常やるべきことを先延ばしにしているとき
軍隊を歓迎する前にまず自分を歓迎したいのである。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
諦観社会の義務と個人の事情が対立するとき
希望はあらず、さてはまた、懺悔もあらず。
中原中也山羊の歌」(1934)
絶望夢を諦めなければならないとき
東と西が出会い、互いに慰め合うことができるのだろう。
岡倉天心茶の本」(1906)
希望対立や偏見を超えて理解し合いたいとき
君、明智君、僕のいう意味が分るでしょう。動かぬ証拠が君を指さしているのですよ。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
確信相手を追い詰めるとき
媚態の要は、距離を出来得る限り接近せしめつつ、距離の差が極限に達せざることである。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
恋慕恋愛の駆け引きや距離感に悩んでいるとき
襟の印のあがりも際立て
樋口一葉たけくらべ」(1895)
誇り特別な装いで人前に出るとき
はなやかな御生活をなさったことも皆過去のことになって。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(28 野分)」(1914)
無常人生の盛りが過ぎ去ったとき
草花の一枝を枕元に置いて、それを正直に写生していると、造化の秘密が段々分って来るような気がする。
正岡子規病床六尺」(1902)
発見病床で写生をしているとき
さっき一度紙くずのようになった二人の顔だけは、もうもとのとおりになおりませんでした。
宮沢賢治山越え」(1921)
哀愁深く傷ついた経験の後で