もどる
外には、ただ、 黒洞々たる夜が あるばかりである。
芥川龍之介「羅生門」
背景解説
下人が去ったあと、老婆が門の下を覗くと、そこには真っ暗な闇だけが広がっている。「黒洞々たる夜」という表現が圧倒的。下人が消えた闇は、そのまま人間の心の闇でもある。芥川が最後に残したこの風景描写、一生忘れられない。
この闇の先に、何があると思う?
あらすじを見てみる →
本文を読む →
『羅生門』の他のひとふみ
下人の行方は、誰も知らない。
芥川龍之介
選んでいれば、築土の下か、 道ばたの土の上で、 饑死をするばかりである。
芥川龍之介
せねば、饑死をするのじゃて、 仕方がなくした事であろ。
芥川龍之介
下人の心には、 ある勇気が生まれて来た。
芥川龍之介
では、己が引剥をしようと 恨むまいな。 己もそうしなければ、 饑死をする体なのだ。
芥川龍之介
← ホームに戻る