清い者は清く、濁れる者は濁ったままで暮して行くより他はない。
太宰治畜犬談」(1939)
やあ、ダーク・エンジェルだ。ダーク・エンジェルだ
江戸川乱歩黒蜥蜴」(1934)
立派な身なりの、五十年配の奥さんが、椿屋の勝手口にお酒を売りに来て、一升三百円、とはっきり言いまして。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
親から子と次第に人間の価値は落ちていきまして、子は親ほどだれからも尊敬されず、愛されもしないのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(29 行幸)」(1914)
僕はいつでも僕自身だ。ただ皮は変わるだろう。
芥川龍之介或阿呆の一生」(1927)
あの蠟燭が尽きないうちに私が眠るか、またはコップ一杯の酔いが覚めてしまうか、どちらかでないと、キクちゃんが、あぶない。
太宰治」(1947)
梅も桜も桃も一時に咲いている、美しい岡の上をあちこちと立って歩いて、こんな愉快な事はないと、人に話しあった夢を見た。
正岡子規病床六尺」(1902)
俺に父親てておやがあるとしたら、それは俺の敵かたきじゃ。
菊池寛父帰る」(1917)
あんなことをなぜしてしまったんだろう。取り返しのつかないことになってしまった。
有島武郎一房の葡萄」(1920)
晩に新しい下駄をおろすと狐がつくというよ
新美南吉」(1943)
歴史は繰り返してはならないものだと思っている。
太宰治黄金風景」(1939)
学問とは、ただ難しい字を知り、理解しにくい古い文献を読むことではありません
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
男一匹なる句は一種爽快なる感想を人に与える。
新渡戸稲造自警録」(1916)
ところが満州の戦場で大規模な殺戮を始めてからは、文明国と呼ぶようになった。
岡倉天心茶の本」(1906)
真の懐疑家はソフィストではなくてソクラテスであった。
三木清人生論ノート」(1941)
君の杖を立ててその倒れた方に往きたまえ。
国木田独歩武蔵野」(1898)
本当に私は、どれが本当の自分だか分からない。
太宰治女生徒」(1939)