金が足りぬ。良いわ。金をこしらえい
ゲーテファウスト」(1808)
見ないでいることは堪えられない気がするのもにわかな愛情すぎるね
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(18 松風)」(1914)
風に吹かれてどこへでも行ってしまおうというのは少し軽々しい。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(28 野分)」(1914)
自分が主殺しの大罪を犯したことに気がついて、後悔と恐怖とのために、そこにへたばってしまった。
菊池寛恩讐の彼方に」(1919)
人もし事をなし、もしくは思を運らす時に当って、おのれが胸裏の消息に注意して見よ。
幸田露伴努力論」(1912)
けれども、誰だって、本当にいいことをしたら、一番幸せなんだね。
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
お前さんは真っ先に私の肥料になったんだねえ
谷崎潤一郎刺青」(1910)
私には思想なんてものはありませんよ。好き、嫌いだけですよ。
太宰治黄金風景」(1939)
あなたは死という事実をまだ真面目に考えたことがありませんね。
夏目漱石こころ」(1914)
美は常に、無限に変わりつつあるといえる。
中井正一美学入門」(1941)
人間は誰でも猛獣使いであり、その猛獣に当たるのが、各人の性情だという。
中島敦山月記」(1942)
ああ、真の美の人を動かすことはあのとおりさ。
泉鏡花外科室」(1895)
おれたちは、これで、うまく行ってる方じゃないかなあ。
岸田国士紙風船」(1925)
「いき」は「浮かみもやらぬ、流れのうき身」という「苦界」にその起原をもっている。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
一人前の仕事とは各自がめいめい天賦の才能と力量のあらん限りを尽くすことであろう。
新渡戸稲造自警録」(1916)