人は生まれながらにして貴賤・貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり。
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
希望自分の身分や環境に不満を感じたときや、人生を変えたいと思ったとき
小事、小事が大事だ! こういう小事が、往々万事を打ちこわすのだ
ドストエフスキー罪と罰」(0)
焦燥感と緊張細部の重要性を痛感し、計画の成否が些細なことに左右されることに気づいたとき
君は善き人なりと見ゆ。彼の如く酷くはあらじ。又我母の如く。
森鷗外舞姫」(1890)
希望、信頼、儚さ他者を信じたい、でも傷つくことを恐れているとき
それらの幸福は、それが最も壊れやすいもので出来ているように見えながらも、どんな物の力でも打ちくだけそうになかった。
堀辰雄風立ちぬ」(1938)
感嘆はかないものの中に強さを見出したとき
大阪の街は どん底の二人にも優しかった。 安い飯屋の湯気の向こうに、 人間の温もりがあった。
織田作之助夫婦善哉」(1940)
温もりお金はなくても幸せを感じるとき
もう帰んな。 おれたちは今日はこっちに泊まるんだから。
芥川龍之介トロッコ」(1922)
恐怖突然一人にされたとき
山賊はふりかえって見ましたが都が見えませんでした。ただ一面に連る桜の花があるだけでした。
坂口安吾桜の森の満開の下」(1947)
幻惑、不安現実と幻想の境が曖昧になったとき
舟に残れるは余一人のみなれば。
森鷗外舞姫」(1890)
孤独帰郷を前にして、すべての人間関係が遠ざかるのを感じたとき
小娘はあの霜焼けの手をのばして、 窓から身体をのり出すが早いか、 窓の外の寒さに息をはずませながら、 勢いよく左右に振った。
芥川龍之介蜜柑」(1919)
決意大切な人のために必死になるとき
これは、私が小さいときに、村の茂平(もへい)というおじいさんからきいたお話です。
新美南吉ごんぎつね」(1932)
懐かしさ昔話を聞いているような安心感に包まれたいとき
『私あの有様見ました、心痛いです。今日もう面白くないです。もう切るないとあなた頼み下され』
小泉節子思い出の記」(1908)
悲しみ、失望、無力感美しいと信じていたものが壊される瞬間を目撃したとき
今までは全く他人本位で、根のない萍のように、そこいらをでたらめに漂よっていたから、駄目であった
夏目漱石私の個人主義」(1914)
痛み人の意見に流されて自分を見失ったとき
自分が、如何に生く可きかを學んでゐたと思つてゐる間に、自分は、如何に死す可きかを學んでゐたのである。
レオナルド・ダ・ヴインチレオナルド・ダ・ヴインチの手記」(1914)
生と死の逆転生きる意味を考えたいとき
努力は一である。併し之を察すれば、おのづからにして二種あるを觀る。一は直接の努力で、他の一は間接の努力である。
幸田露伴努力論」(1912)
発見努力しても成果が出ないとき
ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ
宮沢賢治雨ニモマケズ」(0)
孤独, 悲しみ, 自己否定自分の存在を誰からも認められていないと感じるとき
たとい何を見ても、何を聞いても、決して声を出してはならないぞ。もし一言でも口を利いたら、お前は到底仙人にはなれないものだと覚悟をしろ。
芥川龍之介杜子春」(1920)
緊張、覚悟大きな挑戦に向けて覚悟を決めるとき
父はいつも酔っぱらっている。スワは父の顔色ばかり窺っていた。
太宰治魚服記」(1933)
孤独、緊張家庭環境に押しつぶされそうなとき
何だか大変小さく見えた。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
孤独、郷愁、後悔大切な人との別れが現実になったとき
歯齦(はぐき)の血で描いたお雛様(ひなさま)の掛軸――(女子大学卒業生作)
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
戦慄、狂気、悲しみ精神病院の現実に直面したとき、人間の極限の表現を目撃したとき
「会いたい見たい」の願いより外何物もありませんでした
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
切実な執着と喪失感大切な人を失ってしまったとき