もう、どうでもいいという、勇者に似つかわしくない投げやりな根性が、心の隅に巣食った。
太宰治走れメロス」(1940)
「またおっかさんところへ行ったのか。」とたずねるごとに、私はそしらぬ振りをして、「いえ。表で遊んでいました。」
室生犀星幼年時代」(1919)
「ナオミちゃん、お前の顔はメリー・ピクフォードに似ているね」
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
「私、なぜだか、ああしたかったんですもの」
夏目漱石三四郎」(1908)
嘉十は本当に自分の耳を疑いました。
宮沢賢治やまなし」(1923)
男つていうものは、家にいることを、どうしてさう恩に着せるんでしょう。
岸田国士紙風船」(1925)
僕ハ結婚後始メテ、自分ノ妻ノ全裸体ヲ、ソノ全身像ノ姿ニオイテ見タノデアル。
谷崎潤一郎」(1956)
音楽にこんなに心を奪われていても、彼は動物なのだろうか。
フランツ・カフカ変身」(0)
人間というのは卑劣なもので、なんにでも慣れてしまうものだ
ドストエフスキー罪と罰」(0)
注文はずいぶん多いでしょうがどうか一々耐えて下さい。
宮沢賢治山越え」(1921)
僕は甘んじて女王さまの奴隷になります。どんないやしい仕事でもします。
江戸川乱歩黒蜥蜴」(1934)
無限なものの知覚は有限なものの知覚よりも先のものとして私のうちにある。
デカルト省察」(1641)
まるで疲れ果てた人のように仰向けに寝ていた。
柳田国男遠野物語」(1910)