❝
なぜこうまで立派なことばかりのできる女だろうと源氏は思った。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(19 薄雲)」(1914)
❝
有明の君は短い夢のようなあの夜を心に思いながら、悩ましく日を送っていた
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(08 花宴)」(1914)
❝
はっきり言おう。くどくどと、あちこち持って回った書き方をしたが、実はこの小説、夫婦喧嘩の小説なのである。
太宰治「魚服記」(1933)
❝
天国は彼らの話によると、封建時代の城に似たデパートらしい。
芥川龍之介「猿蟹合戦」(1923)
❝
「いき」は「浮かみもやらぬ、流れのうき身」という「苦界」にその起原をもっている。
九鬼周造「「いき」の構造」(1930)
❝
彼女は真昼の寂しさ以外、何も意識していない。
岡本かの子「老妓抄」(1938)
❝
松江の川についてはまた、この稿を次ぐ機会を待って語ろうと思う。
芥川龍之介「魔術」(1920)
❝
私は、今夜、殺される。殺されるために走るのだ。
太宰治「走れメロス」(1940)
❝
俺は総領で家督をしているが、どうかして難しい家の養子になってみたい。
福沢諭吉「福翁自伝」(1899)
❝
なぜならばそのすべては自明のことのように聞こえるからです。
アインシュタイン「相対性理論」(1916)
❝
男一匹なる句は一種爽快なる感想を人に与える。
新渡戸稲造「自警録」(1916)
❝
しかし私の心のどこかに、彼を憎む気持ちが今日までもずっと残っているのです。
森鷗外「舞姫」(1890)
❝
変な言い方ですが、この殺人事件は、犯人と被害者と同意の上で行われたのです。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(1925)
❝
もし、僕が、本当に狐になっちゃったらどうする?
新美南吉「狐」(1943)