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血がきらいなのです。
江戸川乱歩「怪人二十面相」
背景解説
怪人二十面相って聞くと、バリバリの悪党をイメージするじゃないですか。でも意外と潔癖症で、血を見るのが嫌いっていう矛盾がヤバい。つまり、計算尽くされた完全犯罪を仕掛けるのに、人間らしい弱さも持ってるっていう不気味さが、当時の人たちをめっちゃ惹きつけたわけです。
だとしたら、こいつが何度も逃げ延びた理由って、実はそういう人間的なルールの中にあるのかもしれない——
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『怪人二十面相』の他のひとふみ
いや、賊自身でも、ほんとうの顔をわすれてしまっているのかもしれません。
江戸川乱歩
ただもう、無性(むしょう)にわなをしかけてみたくなったのです。
江戸川乱歩
あいつは、その時とばあいによって、どんな手段でも考えだす知恵を持っているのです。
江戸川乱歩
ハハハ……、二十面相は童話の中の魔法使いです。だれにでもできないことを、実行してみせるのです。
江戸川乱歩
ピストルはおもちゃだったのです。さいぜんから、おもちゃのピストルにおびえて、人を呼ぶこともできなかったのです。
江戸川乱歩
ちくしょうめ、やられたんです。あいつにやられたんです。
江戸川乱歩
それから、池の岸で、どんなことがおこったかは、しばらく読者諸君のご想像にまかせます。
江戸川乱歩
壮二君は今、拙宅のつめたい地下室にとじこめられて、暗やみの中でシクシク泣いております。
江戸川乱歩
ぼくは損害を賠償してもらう権利があります。そのためにご子息壮二君を人質としてつれてかえりました。
江戸川乱歩
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