私たち、これから本当に生きられるだけ生きましょうね……
堀辰雄風立ちぬ」(1938)
私は癖として都の話を聞くのが病でございます
泉鏡花高野聖」(1900)
私の頭は天鵞絨の帳で囲まれた舞台であって、そこに「ナオミ」という一人の女優が登場します。
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
私の恋人は、どんなところに埋められても、そのところ々々によってきっといい事をします。
葉山嘉樹セメント樽の中の手紙」(1926)
はんの木は本当に砕けた鉄の鏡のように輝き
宮沢賢治やまなし」(1923)
こんな月夜には、子供たちは何か夢みたいなことを考えがちでした。
新美南吉」(1943)
人間は、二つの魂の誕生を持っているといえよう。
中井正一美学入門」(1941)
まるで疲れ果てた人のように仰向けに寝ていた。
柳田国男遠野物語」(1910)
私が疑うということから私は有るということが帰結する。
デカルト省察」(1641)
あなたが生んだという賢一郎は二十年も前に築港で死んでいる。
菊池寛父帰る」(1917)
われわれが死ぬときには、われわれが生まれたときより、世の中を少しなりともよくして行こうではないか
内村鑑三後世への最大遺物」(1897)
のたれ死するには家うちは要らんからのう……
菊池寛父帰る」(1917)
清い者は清く、濁れる者は濁ったままで暮して行くより他はない。
太宰治畜犬談」(1939)