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惚れて夫婦になる必要があるうちは、小説を初からしまいまで読む必要があるんです
夏目漱石「草枕」
背景解説
要するに、普通の人生ルート(好きになって結婚して…みたいな)に従ってたら、小説を最後までじっくり楽しむ余裕なんて生まれないってワケ。漱石が言いたいのは、人生に縛られずに自由に生きることの大切さで、それは恋愛も結婚も突き放すレベルの覚悟が必要ってこと。つまり、『人生を思いっきり楽しむには、世間的な幸せを捨てる覚悟が要る』という、めちゃくちゃ振り切った人生哲学なんです。
なら、この画工自身はいったいどんな人生を選んだのか—その答えが、この作品の核心を揺さぶります。
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『草枕』の他のひとふみ
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
夏目漱石
喜びの深きとき憂いよいよ深く、楽みの大いなるほど苦しみも大きい。
夏目漱石
雲雀の鳴くのは口で鳴くのではない、魂全体が鳴くのだ。
夏目漱石
うつくしき、極みの歌に、悲しさの、極みの想、籠もるとぞ知れ
夏目漱石
苦しんだり、怒ったり、騒いだり、泣いたりは人の世につきものだ。余も三十年の間それを仕通して、飽々した。
夏目漱石
どこまでも世間を出る事が出来ぬのが彼らの特色である。
夏目漱石
有体(ありてい)なる己(おの)れを忘れ尽(つく)して純客観に眼をつくる時、始めてわれは画中の人物として、自然の景物と美しき調和を保(たも)つ。
夏目漱石
非人情がちと強過ぎたようだ。
夏目漱石
ここらが非人情で面白い。
夏目漱石
その表情はぴしゃりと心のカメラへ焼き付いてしまった。
夏目漱石
聞きたいな。ちっとも聞えないとなお聞きたい
夏目漱石
糞(ふん)はどこぞに着いておらぬかと眺(なが)めて見たが、それは箱のなかに取り残されていた
夏目漱石
路寂寞(じゃくまく)と古今(ここん)の春を貫(つらぬ)いて、花を厭(いと)えば足を着くるに地なき小村(こむら)に、婆さんは幾年(いくねん)の昔からじゃらん、じゃらんを数え尽くして、今日(こんにち)の白頭(はくとう)に至ったのだろう。
夏目漱石
鏡に対(むか)うときのみ、わが頭の白きを喞(かこ)つものは幸の部に属する人である。
夏目漱石
ただあなたとわたしのように、こういっしょにいるところなんで、その場限りで面白味があるでしょう
夏目漱石
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