人間の能力は決して計算ずみではない。
ソロー森の生活」(1854)
希望,驚き自分の可能性を諦めそうになったとき
もろこしの山のあなたに立つ雲はこゝに焚く火の烟なりけり。
新渡戸稲造自警録」(1916)
気づき,感動遠い理想を追い求めすぎるとき
喧嘩ばかりしていた。 しかし喧嘩のできる相手こそが、 本当の連れ合いなのだと 蝶子は知っていた。
織田作之助夫婦善哉」(1940)
理解大切な人とぶつかってしまうとき
柳吉は泣いた。 蝶子も泣いた。 しかしそれは別れの涙ではなく、 まだ一緒にいるという涙であった。
織田作之助夫婦善哉」(1940)
大変なのに一緒にいることを選ぶとき
……彼女がもし生きていたならば、今はもうどんなに美しい女になっていたことだろう。
堀辰雄風立ちぬ」(1938)
哀惜もう会えない人のことを想うとき
そなたの胸は海のやうおほらかにこそうちあぐる。
中原中也山羊の歌」(1934)
愛情,賛美愛する人の美しさに心から感動しているとき
神様みたいないい子でした
太宰治人間失格」(1948)
切なさ誰かの本質を見つめたいとき
それでは」と、グレゴールはいったが、自分が冷静さを保っているただ一人の人間なのだということをはっきりと意識していた。
フランツ・カフカ変身」(0)
決意, 孤独周囲が混乱する中で、自分だけが状況を理解しているとき
多くの煩ひから私達を慰めて呉れる唯一のものは氣晴しといふことだ。それでありながら氣晴しほど煩はしいものも無い。
パスカルパスカルの言葉」(1943)
気づきSNSやゲームで時間を潰してしまうとき
背中に小さい小僧がくっついていて、その小僧が自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実も洩(も)らさない鏡のように光っている。
夏目漱石夢十夜」(1908)
恐怖, 絶望, 無力感逃げられない真実と向き合う必要があると感じたとき
サムサノナツハオロオロアルキ
宮沢賢治雨ニモマケズ」(0)
困惑, 孤立, 不安周囲と合わせられず、心が定まらないまま時を重ねるとき
されば武蔵野の美にして、 一日だも変化のない日はなかった。
国木田独歩武蔵野」(1898)
発見毎日の変化に気づきたいとき
馬鹿め、乃公の入れて置いた石に御神酒を上げて拝んでるとは面白い
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
得意,皮肉神様の正体を暴いて周囲を観察したとき
種々の不幸に打ち勝つことによって大事業というものができる、それが大事業であります。
内村鑑三後世への最大遺物」(1897)
逆境への転換,希望困難や障害に直面して挫けそうになるとき
高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。
森鷗外高瀬舟」(1916)
静けさ何かが始まる予感がするとき
文字を読むことのみを知りて物事の道理をわきまえざる者はこれを学者と言うべからず。いわゆる「論語よみの論語しらず」とはすなわちこれなり。
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
怒り、痛烈な批判知識があっても実生活に活かせていない自分に気づいたとき
アア、とうとう耐え切れなくなったと見えて、自首しましたよ。妙な偶然ですね。丁度その事を話していた時に、こんな報導に接しるとは
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
やるせなさ, 人間への深い洞察誰かの苦悩や罪悪感の重さについて考えたいとき
糞(ふん)はどこぞに着いておらぬかと眺(なが)めて見たが、それは箱のなかに取り残されていた
夏目漱石草枕」(1906)
諦観, 黒い笑い日常の非情さに直面したとき
前の時間が、そのまま流れているのは、滞っているのである。
中井正一美学入門」(1941)
驚き,気づき時間について深く考えるとき
あの子はわたしにさえも、余計な心配をさせまいと思って、しじゅう手紙のやりとりをしていながら、何一つ書いてよこさなかったくらいです。
ドストエフスキー罪と罰」(0)
切なさ、感動愛する者の献身に気づいたとき