私は生涯にまたとあるまじき重要な地位に立っているのだから。
倉田百三愛と認識との出発」(1921)
えらい駆け落ちをしてしまったという悔いが一瞬あった。
織田作之助夫婦善哉」(1940)
組織のないテロリズムは、最も悪質の犯罪である。
太宰治黄金風景」(1939)
魔物が人の家に初めて現れる時には、あんなひっそりした、初々しいみたいな姿をしているものなのでしょうか。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
昔の例を見ても、年が若くて官位の進んだ、そして世の中に卓越した人は長く幸福でいられないものである。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(17 絵合)」(1914)
死んでも守らなければならない自分を、発見することでもあるのである。
中井正一美学入門」(1941)
つくづく自動車はいやだ。今日はすんでの事に殺されるところさ。
永井荷風濹東綺譚」(1937)
どうです? 一つとりませんか? これも職工の肉ですがね。
芥川龍之介河童」(0)
始終私の心を押さえつけていた不吉な塊がそれを握った瞬間からいくらか緩んで来た
梶井基次郎檸檬」(1925)
このことから、神が欺く者であり得ないことは十分に明らかである。
デカルト省察」(1641)
人は一つの葦に過ぎない。その性質において最も弱い葦だ。しかし彼は考える葦だ。
パスカルパスカルの言葉」(1943)
生きているということ。ああ、それは、何というやりきれない息も絶え絶えの大事業だろうか。
太宰治斜陽」(1947)
僕はいつでも僕自身だ。ただ皮は変わるだろう。
芥川龍之介或阿呆の一生」(1927)
書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)