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お前たちの母上は実にお前たちの母上であるに値した人であった。
有島武郎「小さき者へ」
背景解説
「母上であるに値した人」という表現が深い。ただの母親じゃなくて、母親と呼ばれるにふさわしい人だった、という最高の賛辞。有島は妻を失った悲しみを、怒りや嘆きではなく、敬意で表現する。大切な人を語るとき、こういう言い方ができる大人になりたい。
最高の賛辞は、「あなたはその名に値する人だった」。
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『小さき者へ』の他のひとふみ
小さき者よ。不幸なそして同時に幸福な汝等の父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に登れ。
有島武郎
前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。
有島武郎
行け。勇んで。小さき者よ。
有島武郎
私はお前たちに何を遺してやったらいいかを考えた。お前たちの生涯の伴侶として何が一番役に立つかを考えた。
有島武郎
私はお前たちに「お前たちの母上はこの世で最も美しい人であった」と言おう。
有島武郎
お前たちの中には母上の血が流れている。母上は決して死んではいない。
有島武郎
私は今の私を恥ずかしいとは思わない。然し満足しているとも思わない。
有島武郎
世間は常にお前たちの味方ではない事を心に銘じなければいけない。
有島武郎
お前たちは寒い冬の夜でも、私の足の裏をその小さい暖い手で撫でてくれた。
有島武郎
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