思わせぶりをしなくてもいいじゃないか。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(06 末摘花)」(1914)
切なさ相手の奥ゆかしさに興味を持ったとき
美しい人が、美しい眠りについて、その眠りから、覚める暇もなく、この世の息を引き取るとき
夏目漱石草枕」(1906)
切なさ美しいものの終わりを考えるとき
寸善尺魔、とは、まったく本当のことでございますね。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
哀愁少しの幸せに大きな災いが付きまとうことを実感したとき
私の体を、しっかり抱いてもらいたかった。
太宰治葉桜と魔笛」(1939)
切なさ人生で体験できなかったことへの憧れを感じたとき
百姓にだって、ああいう頼もしい人もある
島崎藤村破戒」(1906)
感動身分制度の壁を越えて人を評価するとき
名前なんてどうでもいいじゃないか。忘れたって全然不自由はしない。
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
ユーモア深刻な状況を笑い飛ばしたくなったとき
死生の事は一切言うことなし。どこへでも出て行きなさい。
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
覚悟母と別れる時
孤独は山になく、街にある。
三木清人生論ノート」(1941)
孤独大勢の人に囲まれているのに孤独感を覚えるとき
母は私にも別れの言葉もいうひまもなかったのか、それきり私は会えなかった。
室生犀星幼年時代」(1919)
哀愁大切な人を突然失ったとき
私がこの地球を愛した証拠を置いて逝きたい
内村鑑三後世への最大遺物」(1897)
愛情故郷や自然への愛を感じているとき
やあ、人参と干瓢ばかりだ
泉鏡花高野聖」(1900)
ユーモア期待していたものが期待外れだったとき
篝火に立ち添ふ恋の煙こそ世には絶えせぬ焔なりけれ
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(27 篝火)」(1914)
恋慕想いを言葉にできずにいるとき
親がどんなものであるか、親に対する気持ちはどんなものであるか私にはわかってないのでございます
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(24 胡蝶)」(1914)
孤独家族の愛を知らずに育ったとき
借金を返しちまったら。あなた、おかみさんにしてくれない。
永井荷風濹東綺譚」(1937)
希望将来への期待を抱いているとき
何事も無力な母のそばにおりましては気の毒でございます。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(19 薄雲)」(1914)
自己犠牲自分の力不足を痛感するとき
福を惜しむ人が必ずしも福に遭うとは限るまいが、何様も惜福の工夫と福との間には関係の除き去るべからざるものがある。
幸田露伴努力論」(1912)
洞察幸運に恵まれたとき、それをどう扱うべきか考えるとき
失われたものは帰って来ない
中原中也山羊の歌」(1934)
諦念大切な何かを永遠に失ったと悟ったとき
運命に従順な人間の姿は奇妙に美しいものである。
坂口安吾堕落論」(1947)
哀愁どうにもならない現実を受け入れるしかないとき
俺たちに父親があるものか、あればあんな苦労はしていない。
菊池寛藤十郎の恋」(1919)
怒り理不尽な現実に直面して怒りが爆発するとき
失敗をこわがる人は科学者にはなれない。
寺田寅彦科学者とあたま」(1933)
覚悟挑戦を迷っているとき