どんなに私は悲しかっただろう
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(14 澪標)」(1914)
孤独大切な人が他の人に心を向けていることを知ったとき
やあ、人参と干瓢ばかりだ
泉鏡花高野聖」(1900)
ユーモア期待していたものが期待外れだったとき
君、明智君、僕のいう意味が分るでしょう。動かぬ証拠が君を指さしているのですよ。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
確信相手を追い詰めるとき
ぬすつと犬めが、くさった波止場の月に吠えている。
萩原朔太郎月に吠える」(1917)
絶望人生に裏切られたような気持ちになったとき
文明の事を行う者は私人の人民であり、その文明を護る者は政府だ
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
使命感社会を他人任せにしそうになったとき
子供よりも親が大事。
太宰治魚服記」(1933)
虚勢自分を守るために強がりたいとき
多くの人々は一度も本当の自分に巡り合わずに死んでいっているのである。
中井正一美学入門」(1941)
哀愁人生の意味を問い直すとき
人生は何事もしないには余りに長いが、何事かをするには余りに短い。
中島敦山月記」(1942)
諦念やりたいことがあるのに行動に移せずにいるとき
未来の天才は、まだそれらの実の中に何人いるかも分からないまま眠っている。
芥川龍之介桃太郎」(1924)
畏怖可能性について思いを馳せるとき
昔が思い出されて、恋しいことが胸をいっぱいにして、帰って行く気になれない。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(29 行幸)」(1914)
郷愁久しぶりに旧友と再会したとき
「さ、これでいいか」と、男のような口調で言いました。
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
支配力関係が逆転するとき
私は議論をして、勝ったためしがない。
太宰治魚服記」(1933)
劣等感自分の弱さを認めるとき
上手なはずだ。人間ではない、人魚が描いたのだもの。
小川未明赤い蝋燭と人魚」(1921)
驚き才能の源泉を知ったとき
私は母の手紙の言葉をここで繰り返すことに耐えられない。涙が流れ込んできて、筆を持つ手の動きが止まるからだ。
森鷗外舞姫」(1890)
悲しみ大切な人を失ったとき
天は人に富や身分を与えるのではなく、その人の働きに与えるものである
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
勇気運命を嘆きそうになったとき
安寿恋しや、ほうやれほ。厨子王恋しや、ほうやれほ。
森鷗外高瀬舟」(1916)
哀愁失ったものへの想いが溢れ出るとき
もう三月の末だった。
フランツ・カフカ変身」(0)
希望新しい季節の始まりを感じるとき
人は必要以上の仕事をして生活を複雑にしすぎている。
ソロー森の生活」(1854)
気づき忙しい生活を見直す時
生きているということ。ああ、それは、何というやりきれない息も絶え絶えの大事業だろうか。
太宰治斜陽」(1947)
疲労生きることに疲れたとき
天は私の希望を奪った。
下村湖人現代訳論語」(1949)
悲しみ大切な人を失ったとき