そして私は姫君の顔を見ないでいるのだね
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(18 松風)」(1914)
切なさ愛する人との別れを前にしているとき
腕のある人が、正しい道を踏んで富を積むのが、何で悪かろう。
下村湖人論語物語」(1938)
自信自分の正しさを確認したいとき
僕の魂のアフリカはどこまでもぼうぼうと広がっている。
芥川龍之介或阿呆の一生」(1927)
畏怖自分の内面の深さを恐れるとき
自分は前世にどんな重い罪障があってこの苦しみに堪えなければならないのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(22 玉鬘)」(1914)
絶望理不尽な困難に直面して自分を責めてしまうとき
私がいなくなっても、もう姉さんたちは一生遊んで暮せるでしょう。
太宰治畜犬談」(1939)
哀愁自分の役目が終わったと感じ、去り際を考えているとき
魔物が人の家に初めて現れる時には、あんなひっそりした、初々しいみたいな姿をしているものなのでしょうか。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
畏怖破滅的な出会いを振り返るとき
猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫。どこを見ても猫ばかりだ。
萩原朔太郎猫町」(1935)
恐怖現実が完全に崩壊したとき
非人情でなくっちゃ、こうは動けませんよ
夏目漱石草枕」(1906)
悟り人生の距離感を保ちたいとき
良平はほとんど有頂天になった。
芥川龍之介トロッコ」(1922)
喜び子供時代の純粋な楽しさを思い出したいとき
小事、小事が大事だ!
ドストエフスキー罪と罰」(0)
焦り細かいことが計画を左右すると気づいたとき
老夫妻にはそれが自分たちの新しい夢と善意とを裏書きするもののように思われた。
フランツ・カフカ変身」(0)
希望困難を乗り越えて新しい未来を見出すとき
「生」において、「美」は死滅する。しかし、「芸術」においては、死滅しない。
レオナルド・ダ・ヴインチレオナルド・ダ・ヴインチの手記」(1914)
希望創作活動の意味を問い直したいとき
変な言い方ですが、この殺人事件は、犯人と被害者と同意の上で行われたのです。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
畏怖常識を覆す真実に直面したとき
私は母の手紙の言葉をここで繰り返すことに耐えられない。涙が流れ込んできて、筆を持つ手の動きが止まるからだ。
森鷗外舞姫」(1890)
悲しみ大切な人を失ったとき
俺の父親は俺が八歳になるまで家を外に飲み歩いていたのだ。
菊池寛藤十郎の恋」(1919)
哀愁過去の記憶を整理し真実を語るとき
注文はずいぶん多いでしょうがどうか一々耐えて下さい。
宮沢賢治山越え」(1921)
不安違和感を感じ始めたとき
「さ、これでいいか」と、男のような口調で言いました。
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
支配力関係が逆転するとき
私の言ったとおりじゃないか。どうしてあんな見る影もない人を源氏の君が奥様の一人だとお思いになるものかね
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(15 蓬生)」(1914)
軽蔑他人の不幸を見下したくなるとき
心の欲する所に従えども矩を踰えずと。
下村湖人論語物語」(1938)
達観人生の完成形を知りたいとき
これがわしの性根なんだ
ドストエフスキー罪と罰」(0)
諦念自分の本性を認めるとき