短い人生もああした人といっしょにいれば長生きができるだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(28 野分)」(1914)
一切の理論は灰色だ、生命の黄金の樹は緑だ。
ゲーテファウスト」(1808)
書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
ああ、真の美の人を動かすことはあのとおりさ。
泉鏡花外科室」(1895)
僕は生れたくはありません。第一僕のお父さんの遺伝は精神病だけでも大へんです。
芥川龍之介河童」(0)
人間というものは角の生えない、青白い顔や手足をした、何ともいえず気味の悪いものだよ。
芥川龍之介桃太郎」(1924)
媚態の要は、距離を出来得る限り接近せしめつつ、距離の差が極限に達せざることである。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
というのは、彼はいきなりゲラゲラと笑い出したのです。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
未来の天才は、まだそれらの実の中に何人いるかも分からないまま眠っている。
芥川龍之介桃太郎」(1924)
まるで蚕に食われている桑の葉のように、俺たちの身体が殺されているんだ
小林多喜二蟹工船」(1929)
皆源氏の君と恋する心がもたらした罪だ、その人への愛を今自分は根底から捨てなければならない。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(09 葵)」(1914)
それを受けた大理石のような白い美しい手はどこにも見つかりません。
有島武郎小さき者へ」(1918)
社会の虫なりというような次第で、それはそれは卑劣とも何とも実に言いようのない悪い事をして少しも恥じない
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
我々は人間よりも不幸である。人間は河童ほど進化していない。
芥川龍之介河童」(0)
「厨子王」という叫びが女の口から出た。二人はぴったり抱き合った。
森鷗外高瀬舟」(1916)
自分は可憐な人を発見することができた。そこで意外な収穫を得るのだ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(05 若紫)」(1914)
娘の時代だったならと取り返しのつかない運命が悲しかった。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(03 空蝉)」(1914)
しかも季節に縁のないレインコートをひつかけていた。
芥川龍之介歯車」(1927)