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ジョバンニは、ばっと胸がつめたくなり、そこらじゅうきいんと鳴るように思いました。
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
背景解説
「胸がつめたくなる」という表現が絶妙。怒りというより、深く傷ついた時の身体感覚を見事に表現している。「きいんと鳴る」という共感覚的な描写も、心の痛みがいかに強烈だったかを物語る。誰もが経験したことのある、理不尽に傷つけられた時の感覚だ。
この痛みがジョバンニをどこへ導くのか?
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ほんとうのさいわいは 一体何だろう
宮沢賢治
カムパネルラ、 僕たち一緒に行こうねえ
宮沢賢治
なにがしあわせか わからないです。
宮沢賢治
僕はもう、あのさそりのように、 ほんとうにみんなの幸のためならば 僕のからだなんか 百ぺん灼いてもかまわない
宮沢賢治
どこまでもどこまでも 一緒に行こう
宮沢賢治
けれどもほんとうのさいわいは 一体何だろう
宮沢賢治
そうだ僕は知っていたのだ、もちろんカムパネルラも知っている。
宮沢賢治
野原から汽車の音が聞こえてきました。
宮沢賢治
銀河ステーション、銀河ステーションと言う声がしたと思うと、いきなり眼の前が、ぱっと明るくなって。
宮沢賢治
ほんとうにあなたのほしいものはいったい何ですかと訊こうとして。
宮沢賢治
ジョバンニは、そのカムパネルラはもうあの銀河のはずれにしかいないというような気がしてしかたなかったのです。
宮沢賢治
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