シェア
❝
これが一生さ。これがおれの晩年の安らぎさ
フランツ・カフカ「変身」(0)
絶望, 諦念
人生の無意味さに直面したとき
この一文の背景を知る →
『変身』を見る
シェア
❝
けれども自分が眺めている間、金魚売はちっとも動かなかった。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
孤独、無常感、観察者としての距離感
世界との断絶を感じたとき
この一文の背景を知る →
『夢十夜』を見る
シェア
❝
今まではあまり類例のなかった私たちの如(ごと)き夫婦関係も、追い追い諸方に生じるだろうと思われますから。
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
希望
自分たちの人生経験が普遍的な価値を持つと気づいたとき
この一文の背景を知る →
『痴人の愛』を見る
シェア
❝
こんやの演奏についてはわたくしじつはあのセロには まったく感心しました。
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」(1934)
希望
努力が報われた瞬間
この一文の背景を知る →
『セロ弾きのゴーシュ』を見る
シェア
❝
吾輩は頭をもって活動すべき天命を受けてこの娑婆(しゃば)に出現したほどの古今来(ここんらい)の猫であれば、非常に大事な身体である。
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
誇り, 自己主張
自分の価値を社会に認めさせたいとき
この一文の背景を知る →
『吾輩は猫である』を見る
シェア
❝
豈ただ数巻の学校本を読み、商となり工となり、小吏となり、年に数百の金を得てわずかに妻子を養いもってみずから満足すべけんや。こはただ他人を害せざるのみ、他人を益する者にあらず。
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
怒り、問い
現状に甘んじている自分、あるいは社会に疑問を感じるとき
この一文の背景を知る →
『学問のすすめ』を見る
シェア
❝
これはきっとその注文というのは、 こっちへ来た人にいろいろ注文をつけて、 その人をたべるんだよ。
宮沢賢治「注文の多い料理店」(1924)
恐怖
真実に気づいた瞬間
この一文の背景を知る →
『注文の多い料理店』を見る
シェア
❝
あの鼻では誰も妻になる女があるまいと思ったからである。
芥川龍之介「鼻」(1916)
悲しみ, 切なさ
自分の外見で人生が決められてしまうと感じたとき
この一文の背景を知る →
『鼻』を見る
シェア
❝
帽子屋さんはなるほどと思いました。狐の手に合う手袋を出してやりました。
新美南吉「手袋を買いに」(1943)
優しさ、安堵
予想外の優しさに出会ったとき
この一文の背景を知る →
『手袋を買いに』を見る
シェア
❝
蛭(ひる)が降るのです。木の枝から、雨のように蛭が降って来る。
泉鏡花「高野聖」(1900)
恐怖
逃げ場のない恐怖に直面したとき
この一文の背景を知る →
『高野聖』を見る
シェア
❝
この極楽の蓮池の下は、丁度地獄(じごく)の底に当って居りますから、水晶(すいしよう)のような水を透き徹して、三途(さんず)の河や針の山の景色が、丁度覗(のぞ)き眼鏡(めがね)を見るように、はっきりと見えるのでございます。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
驚き、不安、深い考察
世界観のすべてが覆されるとき、パラダイムシフトを経験したいとき
この一文の背景を知る →
『蜘蛛の糸』を見る
シェア
❝
「その剃刀を抜いてくれ。己(おれ)は早く死にたいのだ。」と云った。
森鷗外「高瀬舟」(1916)
絶望、懇願
苦しみから解放されたいと願う人に向き合うとき
この一文の背景を知る →
『高瀬舟』を見る
シェア
❝
彼は女の美しさに関して何の理解もありませんでしたが、ただ彼が感じたのは、これは俺の手に負えぬ怖ろしい何ものかだということでした。
坂口安吾「桜の森の満開の下」(1947)
畏怖、困惑
自分の理解を超えた存在に出会ったとき
この一文の背景を知る →
『桜の森の満開の下』を見る
シェア
❝
私この小泉八雲、日本人よりも本当の日本を愛するです
小泉節子「思い出の記」(1908)
決意
自分の外見的特徴について指摘されたとき
この一文の背景を知る →
『思い出の記』を見る
シェア
❝
俺達には、俺達しか、味方が無(ね)えんだな。始めて分った
小林多喜二「蟹工船」(1929)
絶望、覚醒、決意
権力の裏切りを目の当たりにしたとき
この一文の背景を知る →
『蟹工船』を見る
シェア
❝
桜の花の返り咲き、長い旅の夢、松虫は皆何かヘルンの死ぬ知らせであったような気が致しまして、これを思うと、今も悲しさにたえません。
小泉節子「思い出の記」(1908)
切なさ, 喪失感, 後悔
失った人の死の予兆を後から気づいたとき
この一文の背景を知る →
『思い出の記』を見る
シェア
❝
まさかそんなことがと、松野は、自分の想像を信じる気になれないのです。でも、このたしかなしょうこをどうしましょう。命のない竹ぎれが、呼吸をするはずはないではありませんか。
江戸川乱歩「怪人二十面相」(1936)
驚き、恐怖
予想外の真実に直面したとき
この一文の背景を知る →
『怪人二十面相』を見る
シェア
❝
西洋の文明は積極的、進取的かも知れないがつまり不満足で一生をくらす人の作った文明さ
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
問い
社会的成功や外的な達成だけを求めているとき
この一文の背景を知る →
『吾輩は猫である』を見る
シェア
❝
おれは無論いい加減に聞いていたが、途中からこれは飛んだ所へ来たと思った。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
後悔、絶望
校長の長い説教を聞いて、自分の人生の選択を後悔したとき
この一文の背景を知る →
『坊っちゃん』を見る
シェア
❝
聞きたいな。ちっとも聞えないとなお聞きたい
夏目漱石「草枕」(1906)
切なさ, 憧れ
静かな山里で、聞こえない音を求めるとき
この一文の背景を知る →
『草枕』を見る