暖かな日の色に染まっている蜜柑が 五つ六つ、汽車を見送った弟たちの上へ ばらばらと空から降ってきた。
芥川龍之介蜜柑
背景解説
この物語のクライマックス。灰色だった世界に突然、蜜柑のオレンジ色が降り注ぐ。少女は見送りに来た弟たちに蜜柑を投げていた。たったそれだけのことなのに、この瞬間の美しさが胸に刺さる。芥川がこの光景を「暖かな日の色」と表現したセンスがすごい。
灰色の世界に降り注ぐオレンジの光を、体感してほしい。
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