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武蔵野に散歩する人は、 道に迷うことを苦にしてはならない。
国木田独歩「武蔵野」(1898)
解放感
迷うことを恐れているとき
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雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
宮沢賢治「雨ニモマケズ」(0)
決意
困難に直面したとき、逆境に負けたくないとき
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私たちの恥を 見せてあげよう
太宰治「斜陽」(1947)
覚悟
弱さをさらけ出す勇気がいるとき
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吾輩は人間と同居して彼等を観察すればするほど、彼等は我儘(わがまま)なものだと断言せざるを得ないようになった。
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
怒り、諦観
人間の身勝手さに気づいたとき
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どこへ行くんだか判らない船でも、やっぱり乗っている方がよかったと始めて悟りながら、しかもその悟りを利用する事ができずに、無限の後悔と恐怖とを抱(いだ)いて黒い波の方へ静かに落ちて行った。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
後悔、絶望、切なさ
重大な決断をしてから後悔したとき、手遅れだと気づいたとき
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極楽は丁度朝なのでございましょう。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
希望
完璧に見える世界の本質を問い直したいとき
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おれは人殺(ひとごろし)であったんだなと始めて気がついた途端(とたん)に、背中の子が急に石地蔵のように重くなった。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
絶望, 罪悪感, 恐怖
自分の隠された罪と向き合わされたとき
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夫の登庁を見送って了うと、それはいつも十時を過ぎるのだが、やっと自分のからだになって
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
解放感、自分らしさの回復
自分の人生を取り戻したいとき
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内心では勿論弟子の僧が、自分を説伏(ときふ)せて、この法を試みさせるのを待っていたのである。
芥川龍之介「鼻」(1916)
切なさ, 決意
自分を変えたいのに、誰かの後押しを待っているとき
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私はこの小娘の下品な顔だちを好まなかった。 それからまた大きすぎる風呂敷包みが不快であった。
芥川龍之介「蜜柑」(1919)
切なさ
知らない人にイラッとしちゃうとき
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観念らしい観念は死の立場から生れる、現実或いは生に対立して思想といわれるような思想はその立場から出てくるのである
三木清「人生論ノート」(1941)
畏敬
死について考えずにはいられないとき
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美しいうちに死んでくれて良かったような気がした。
坂口安吾「堕落論」(1947)
複雑な悲しみ、葛藤
大切な人を失ったとき、あるいは人生の選択肢について考えるとき
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人間てものあ体(てい)の善(い)い泥棒だぜ
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
怒り, 不公正への抗議, 無力感
労働搾取や不正義に怒りを感じたとき
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ゴーシュはおれはおこったんじゃなかったんだ。 あのときはほんとうにすまなかった。
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」(1934)
切なさ
あとから自分の間違いに気づいたとき
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喜びの深きとき憂いよいよ深く、楽みの大いなるほど苦しみも大きい。
夏目漱石「草枕」(1906)
悲しみ、深い洞察
人生の喜怒哀楽の矛盾に気づいたとき、幸福と不幸が表裏一体であることを感じたとき
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言葉や様子こそあまり上品じゃないが、心はこいつらよりも遥かに上品なつもりだ。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
自尊心、矛盾への自覚
自分の非礼を認めつつも、生徒たちの卑怯さに怒りを感じるとき
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それは、夢の様に荒唐無稽(こうとうむけい)で、非常に不気味な事柄でした。でも、その不気味さが、いいしれぬ魅力となって、私をそそのかすのでございます。
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
誘惑、危険への惹かれ
禁断の計画に心が揺らいでいるとき
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どこへ行くんだか分らない。ただ波の底から焼火箸(やけひばし)のような太陽が出る。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
不安、虚無感
人生の目的を見失ったとき、先の見えない状況に直面したとき
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人の貴きにあらず、国法の貴きなり。
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
覚醒、価値転換
身分や地位の本質について考えるとき
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「いき」の構造は「媚態」と「意気地」と「諦め」との三契機を示している。
九鬼周造「「いき」の構造」(1930)
腑に落ちる
日本的な美しさの正体を知りたいとき
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