❝
私は実に先生をこの雑沓の間に見つけ出したのである。
夏目漱石「こころ」(1914)
❝
皆源氏の君と恋する心がもたらした罪だ、その人への愛を今自分は根底から捨てなければならない。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(09 葵)」(1914)
❝
人間というものは角の生えない、青白い顔や手足をした、何ともいえず気味の悪いものだよ。
芥川龍之介「桃太郎」(1924)
❝
現実は我々に対してあるというよりも、その中に我々があるのである。
三木清「哲学入門」(1940)
❝
いいえ、あなただから、あなただから
泉鏡花「外科室」(1895)
❝
歌はどうして作る。じつと観み、じつと愛し、じつと抱きしめて作る。
与謝野晶子「晶子詩篇全集」(1929)
❝
鏡は自惚れの醸造器であるごとく、同時に自慢の消毒器である
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
❝
梅も桜も桃も一時に咲いている、美しい岡の上をあちこちと立って歩いて、こんな愉快な事はないと、人に話しあった夢を見た。
正岡子規「病床六尺」(1902)
❝
ああ、なんという骨の折れる職業をおれは選んでしまったんだろう。
フランツ・カフカ「変身」(0)
❝
これは経験が私たちを強いて私たちの基礎に置かせた原理の否定し難い一つの帰結なのです。
アインシュタイン「相対性理論」(1916)
❝
失敗をこわがる人は科学者にはなれない。
寺田寅彦「科学者とあたま」(1933)
❝
まるで疲れ果てた人のように仰向けに寝ていた。
柳田国男「遠野物語」(1910)
❝
この世でこんなに人を喜ばせることのできる源氏は前世ですばらしい善業があったのであろう。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(07 紅葉賀)」(1914)