シェア
❝
子狐の手は、牡丹(ぼたん)の花のようにまっかでした。雪をすくったので、ぼたんの花のようにまっかになったのです。
新美南吉「手袋を買いに」(1943)
可愛さ、温かさ
小さな子供の無邪気さに心が温まるとき
この一文の背景を知る →
『手袋を買いに』を見る
シェア
❝
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
存在の問い
自分が何者であるかを問い直したいとき
この一文の背景を知る →
『吾輩は猫である』を見る
シェア
❝
ほとんど、忘れようとしていたある感覚が、再び内供に帰って来たのはこの時である。
芥川龍之介「鼻」(1916)
切なさ、喜び
苦しみから一時的に解放された喜びが、再び現実に直面するとき
この一文の背景を知る →
『鼻』を見る
シェア
❝
ああ、なんという骨の折れる職業をおれは選んでしまったんだろう
フランツ・カフカ「変身」(0)
後悔、疲弊、絶望
変身という非現実的な状況の中でも、日常の仕事の辛さについて思いを馳せるとき
この一文の背景を知る →
『変身』を見る
シェア
❝
里見さんを描いちゃ、だれが描いたって、間が抜けてるようには描けませんよ
夏目漱石「三四郎」(1908)
切なさ, 悔恨
失ってしまった大切な人への想いが消えないとき
この一文の背景を知る →
『三四郎』を見る
シェア
❝
自分で自分の馬鹿を承知しているほど尊(たっ)とく見える事はない。
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
悟り、自覚、謙虚さ
自分の愚かさに気づいたとき、人生に迷っているとき
この一文の背景を知る →
『吾輩は猫である』を見る
シェア
❝
今までは全く他人本位で、根のない萍のように、そこいらをでたらめに漂よっていたから、駄目であった
夏目漱石「私の個人主義」(1914)
痛み
人の意見に流されて自分を見失ったとき
この一文の背景を知る →
『私の個人主義』を見る
シェア
❝
吾輩は頭をもって活動すべき天命を受けてこの娑婆(しゃば)に出現したほどの古今来(ここんらい)の猫であれば、非常に大事な身体である。
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
誇り, 自己主張
自分の価値を社会に認めさせたいとき
この一文の背景を知る →
『吾輩は猫である』を見る
シェア
❝
身も独立し、家も独立し、天下国家も独立すべきなり。
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
決意
自分の人生を切り開きたい、社会に貢献したいと思ったとき
この一文の背景を知る →
『学問のすすめ』を見る
シェア
❝
友達として清く附き合うのと、誘惑されて又ヒドイ目に遭わされるのと、孰方(どっち)がよくって?―――あたし今夜は譲治さんを脅迫するのよ
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
誘惑, 支配欲, 悪意の喜び
相手が自分に逆らおうとするとき
この一文の背景を知る →
『痴人の愛』を見る
シェア
❝
雲雀の鳴くのは口で鳴くのではない、魂全体が鳴くのだ。
夏目漱石「草枕」(1906)
感動、覚醒
人生の本質的な生き方について考えたいとき
この一文の背景を知る →
『草枕』を見る
シェア
❝
何という奇妙な私の立場であろう。何という恥かしい……恐ろしい……そうして不可解な運命であろう。
夢野久作「ドグラ・マグラ」(1935)
恐怖
自分の過去が精神病院の標本室に隠されていると悟ったとき
この一文の背景を知る →
『ドグラ・マグラ』を見る
シェア
❝
あたしは何も、譲治さんの好奇心を満足させる義務はないわよ。それほど知りたけりゃあたしの跡をつけていらっしゃい、秘密探偵は譲治さんのお得意だから
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
反発, 自由への執着
男が女の行動を詮索しようとしたとき
この一文の背景を知る →
『痴人の愛』を見る
シェア
❝
併し、あの電燈を消したのが犯人だとすれば、スイッチにその指紋が残っていなければなりません。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(1925)
決意
論理的な推理で相手を追い詰めたいとき
この一文の背景を知る →
『D坂の殺人事件』を見る
シェア
❝
魔物がひとの家にはじめて現われる時には、あんなひっそりした、ういういしいみたいな姿をしているものなのでしょうか。
太宰治「ヴィヨンの妻」(1947)
恐怖、不安、怖れ
危険な人物や悪い出来事が静かに忍び寄ってくることに気づいたとき
この一文の背景を知る →
『ヴィヨンの妻』を見る
シェア
❝
お前はもう仙人になりたいとは思わないか。――ではまたどこかの街角で夕日の沈む空を眺めながら、腹を空かしているのか。
芥川龍之介「杜子春」(1920)
問いかけ、温かさ
これからどう生きるか問われたとき
この一文の背景を知る →
『杜子春』を見る
シェア
❝
物理的出来事はある四次元間において云い表わされ、また出来事の空間的関係はこの四次元空間における幾何学的法則としてあらわれます。
アインシュタイン「相対性理論」(1916)
宇宙の構造
宇宙の成り立ちに思いを馳せたいとき
この一文の背景を知る →
『相対性理論』を見る
シェア
❝
お日さん、お日さん。 どうぞ私をあなたの処へ 連れてって下さい。 灼けて死んでもかまいません。
宮沢賢治「よだかの星」(1934)
祈り
どこかに逃げたいとき
この一文の背景を知る →
『よだかの星』を見る
シェア
❝
本当のことを云えば、そんな先きの成算なんて、どうでもいいんだ。――死ぬか、生きるか、だからな
小林多喜二「蟹工船」(1929)
悲壮感、覚悟、絶望的な決意
すべてを失って、最後の決断を迫られたとき
この一文の背景を知る →
『蟹工船』を見る
シェア
❝
相互を残りなく解するというが愛の第一義であるということすら分らない男なのだから仕方がない
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
切なさ、失望
誰かを本当に理解してくれる人がいないと感じるとき
この一文の背景を知る →
『吾輩は猫である』を見る