風に吹かれてどこへでも行ってしまおうというのは少し軽々しい。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(28 野分)」(1914)
切なさ現実逃避したいとき
体中とても血の回りがよくなって大変いい気持ちです。
宮沢賢治セロ弾きのゴーシュ」(1934)
希望誰かの役に立てたと実感したとき
芸術をもてあの灰色の労働を燃せ
宮沢賢治農民芸術概論綱要」(1926)
希望毎日の単調な仕事に疲れ切ったとき
わたしはくちびるにべにをぬって、あたらしい白樺の幹に接吻した。
萩原朔太郎月に吠える」(1917)
切なさ誰かを愛したくて仕方ないとき
人は、完全なたのもしさに接すると、まず、だらしなくげらげら笑うものらしい。
太宰治富嶽百景」(1939)
畏怖誰かの圧倒的な存在感に触れたとき
それは自分の、人間に対する最後の求愛でした。
太宰治人間失格」(1948)
切なさ人を愛したいのに愛し方がわからないとき
富士には、月見草がよく似合う。
太宰治富嶽百景」(1939)
静寂美しいものの本質を見つけたとき
その水晶の笛のような声に、嘉十は目をつぶって震え上がりました。
宮沢賢治やまなし」(1923)
感動美しい歌声に心を奪われるとき
本当に私は、どれが本当の自分だか分からない。
太宰治女生徒」(1939)
混乱アイデンティティに悩んでいるとき
人は必要以上の仕事をして生活を複雑にしすぎている。
ソロー森の生活」(1854)
気づき忙しい生活を見直す時
人目なく荒れたる宿は橘の花こそ軒のつまとなりけれ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(11 花散里)」(1914)
哀愁人生の寂しさや美しさを同時に感じるとき
毛をもって装飾されるべき顔がつるつるしてまるでやかんのようだ。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
困惑初めて人間を見たとき
男には、不幸だけがあるんです。いつも恐怖と、戦ってばかりいるのです。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
恐怖男性の内面の苦しみを理解しようとするとき
私は愛することはなかなかできないけれど私は愛せねばならない。
倉田百三愛と認識との出発」(1921)
苦悩愛の理想と現実の狭間で悩むとき
さっき一度紙くずのようになった二人の顔だけは、もうもとのとおりになおりませんでした。
宮沢賢治山越え」(1921)
哀愁深く傷ついた経験の後で
羽柴さん、あなたこそ動いてはいけませんね。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
皮肉信頼していた相手に裏切られたとき
もう、どうでもいいという、勇者に似つかわしくない投げやりな根性が、心の隅に巣食った。
太宰治走れメロス」(1940)
絶望諦めそうになったとき
言葉を世間の読者に寄せる。君たちもたいてい蟹なんですよ。
芥川龍之介猿蟹合戦」(1923)
諦念自分の立場を客観視したいとき
半蔵、俺はもう行くよ
島崎藤村破戒」(1906)
切なさ大切な人との永遠の別れの瞬間
ああカッコウ。あのときはすまなかったなあ。おれは怒ったんじゃなかったんだ。
宮沢賢治セロ弾きのゴーシュ」(1934)
悔恨過去の行いを振り返るとき