われわれに五十年の命をくれたこの美しい地球、この美しい国、この楽しい社会、このわれわれを育ててくれた山、河、これらに私が何も遺さずには死んでしまいたくない、との希望が起ってくる。
内村鑑三後世への最大遺物」(1897)
感謝,愛郷心,使命感自分が生まれ育った土地への恩を深く感じるとき
柳吉はええ加減な男であった。 しかし、ええ加減な男には ええ加減な男なりの 愛嬌があった。
織田作之助夫婦善哉」(1940)
愛嬌ダメな自分を許したくなったとき
一の意味または言語は、一民族の過去および現在の存在様態の自己表明、歴史を有する特殊の文化の自己開示にほかならない。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
洞察言語と民族の関係を考察するとき
悪口の六、七分は聞流しにすべきもの、意に介する価値なきものと僕は信ずる。
新渡戸稲造自警録」(1916)
ラク人の悪口が気になって仕方ないとき
ピストルはおもちゃだったのです。さいぜんから、おもちゃのピストルにおびえて、人を呼ぶこともできなかったのです。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
怒り自分がまたも騙されていたことに気づいたとき
男は強かるべし強がるべからず。
新渡戸稲造自警録」(1916)
示唆,気づき威張ったり虚勢を張りたくなるとき
汚れつちまつた悲しみに今日も小雪の降りかかる
中原中也山羊の歌」(1934)
悲哀,諦念心が傷つき、もう何も期待できないと感じているとき
走れ!メロス。
太宰治走れメロス」(1940)
決意自分を奮い立たせたいとき
黒い水の面にはきらきらと美しい星の影が映っていた。
森鷗外高瀬舟」(1916)
静けさ、余韻答えの出ない問いを抱えて夜を過ごすとき
大衆は静かな絶望の生活をおくっている。いわゆるあきらめと確かめられた絶望である。
ソロー森の生活」(1854)
覚醒毎日同じ日常を繰り返して疲れたとき
理想は椅子にあるものでないから、椅子を得たによってまっとうするとはいわれぬ。
新渡戸稲造自警録」(1916)
納得,目覚め地位や肩書きに執着してしまうとき
朝は、いつでも自信がない。
太宰治女生徒」(1939)
孤独朝、自分に自信が持てないとき
頭のいい人は、言わば富士のすそ野まで来て、そこから頂上をながめただけで、それで富士の全体をのみ込んで東京へ引き返すという心配がある。富士はやはり登ってみなければわからない
寺田寅彦科学者とあたま」(1933)
納得理解したつもりで済ませてしまうとき
理智は吾人に教へて曰く、運命流行の原則は、運命其物のみ之を知る。たゞ運命と人力との關係に至つては我能く之を知ると。
幸田露伴努力論」(1912)
冷静運命のせいにしたくなったとき
我々は環境から作られるのである。
三木清哲学入門」(1940)
謙虚,受容自分を取り巻く環境の影響力を実感するとき
なにがしあわせか わからないです。
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
迷い何が正しいかわからなくなったとき
戒めは破られた。
島崎藤村破戒」(1906)
達成感,安堵長年の束縛から解放されたとき
霧の深いのを、 残念にも思はなかつた。
太宰治富嶽百景」(1939)
安らぎ期待通りにいかなくても満足できたとき
雲雀の鳴くのは口で鳴くのではない、魂全体が鳴くのだ。
夏目漱石草枕」(1906)
感動、覚醒人生の本質的な生き方について考えたいとき
ぼくは損害を賠償してもらう権利があります。そのためにご子息壮二君を人質としてつれてかえりました。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
怒り, 恐怖悪意ある報復に直面したとき