現実の世界が全く身に合わなく思われてくる。
梶井基次郎Kの昇天」(1926)
本当に人間はいいものかしら。本当に人間はいいものかしら
新美南吉手袋を買いに」(1943)
私は依然として未知の世界にいる未知の私であった。
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
人間は永遠に堕ち抜くことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄のようではありえない。
坂口安吾堕落論」(1947)
現実は我々に対してあるというよりも、その中に我々があるのである。
三木清哲学入門」(1940)
言葉を世間の読者に寄せる。君たちもたいてい蟹なんですよ。
芥川龍之介猿蟹合戦」(1923)
社会の虫なりというような次第で、それはそれは卑劣とも何とも実に言いようのない悪い事をして少しも恥じない
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
一円九十銭の日当の中から、日に、五十銭の米を二升食われて、九十銭で着たり、住んだり、べらぼうめ!
葉山嘉樹セメント樽の中の手紙」(1926)
カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ。どこまでもどこまでも一緒に行こう。
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
母ちゃん、目に何か刺さった。抜いて、早く早く
新美南吉手袋を買いに」(1943)