涯しない花の下の涯しい虚空をみたしているものは何だろう。
坂口安吾桜の森の満開の下」(1947)
虚無、畏敬美しさの中に空虚を感じるとき
人間というものは到底(とうてい)吾輩猫属(ねこぞく)の言語を解し得るくらいに天の恵(めぐみ)に浴しておらん動物である
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
諦観、孤独誰かに自分の気持ちを理解してもらえず、その無力さを感じるとき
天は富貴を人に与えずして、これをその人の働きに与うるものなり
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
決意努力すれば人生が変わると信じたいとき、または努力の価値を確認したいとき
せねば、饑死をするのじゃて、 仕方がなくした事であろ。
芥川龍之介羅生門」(1915)
衝撃自分の行動を正当化したくなるとき
美しく生きたいと思います。
太宰治女生徒」(1939)
決意自分を変えたいと思ったとき
でも、それは箱です。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
戦慄予告時刻を過ぎても異状がないと安心したいとき
身も独立し、家も独立し、天下国家も独立すべきなり。
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
決意自分の人生を切り開きたい、社会に貢献したいと思ったとき
では、己が引剥をしようと 恨むまいな。 己もそうしなければ、 饑死をする体なのだ。
芥川龍之介羅生門」(1915)
決意開き直るとき
駄目よ、譲治さんは!そんな気の弱いことを云っているから駄目なのよ。ダンスなんて云うものは、稽古ばかりじゃいくらやったって上手になりッこありゃしないわよ。人中へ出てずうずうしく踊っているうちに巧くなるものよ
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
決意失敗を恐れて一歩を踏み出せない者に背中を押してほしいとき
そのまた向うには夕焼けの空の下に、 ぼんやり薄紫に横たわっている海さえ見えた。
芥川龍之介トロッコ」(1922)
切なさ美しい景色が逆に寂しく感じるとき
丈夫ナカラダヲモチ
宮沢賢治雨ニモマケズ」(0)
希望、シンプルさへの憧れ複雑な人生に疲れたとき
それは赤い頬をした三人の男の子が、 目白押しに並んで立っていた。
芥川龍之介蜜柑」(1919)
切なさ大切な人との別れの場面に立ち会ったとき
あなたばかりではありません。わたしの背中にも、悲しみはいっぱいです。
新美南吉でんでんむしのかなしみ」(1935)
驚き、連帯自分だけが苦しんでいると思っていたのに、同じ痛みを持つ人に出会ったとき
私はこの小娘の下品な顔だちを好まなかった。 それからまた大きすぎる風呂敷包みが不快であった。
芥川龍之介蜜柑」(1919)
切なさ知らない人にイラッとしちゃうとき
背中に小さい小僧がくっついていて、その小僧が自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実も洩(も)らさない鏡のように光っている。
夏目漱石夢十夜」(1908)
恐怖, 絶望, 無力感逃げられない真実と向き合う必要があると感じたとき
私達はいまこそあらん限りの力で生きようとしなければならないのだ。
堀辰雄風立ちぬ」(1938)
決意今この瞬間を全力で生きたいとき
おれはもうこうしたことのすべてを我慢できなくなるだろう
フランツ・カフカ変身」(0)
絶望、限界自分の部屋から動けず、大切なものが次々と持ち出されていくのを見守るしかないとき
ただあなたとわたしのように、こういっしょにいるところなんで、その場限りで面白味があるでしょう
夏目漱石草枕」(1906)
切なさ、諦観人生の意味や関係の本質について問われたとき
私はもう少しで、危く他の人達の金を取る所でした。
芥川龍之介魔術」(1920)
後悔、自覚自分の中の醜い欲望に気づいてしまったとき
形体以外の活動を見る能(あた)わざる者に向って己霊(これい)の光輝を見よと強(し)ゆるは、坊主に髪を結(い)えと逼(せま)るがごとく、鮪(まぐろ)に演説をして見ろと云うがごとく、電鉄に脱線を要求するがごときものである。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
怒り, 諦観, ユーモア自分の努力が報われず、他者に理解されないと感じたとき