シェア
❝
或春の日暮です。唐の都洛陽(らくよう)の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。
芥川龍之介「杜子春」(1920)
孤独、虚無
人生に行き詰まって、ぼんやりしてしまうとき
この一文の背景を知る →
『杜子春』を見る
シェア
❝
その頃でも恋はあった。自分は死ぬ前に一目思う女に逢いたいと云った。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
切なさ, 希望
死を覚悟したとき、最後の願いを心に抱きたいとき
この一文の背景を知る →
『夢十夜』を見る
シェア
❝
蹄の跡はいまだに岩の上に残っている。鶏の鳴く真似をしたものは天探女である。この蹄の痕の岩に刻みつけられている間、天探女は自分の敵である。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
悲しみ, 怒り
裏切られた、最後に絶望を感じたいとき
この一文の背景を知る →
『夢十夜』を見る
シェア
❝
タッタ一言……タッタ一言……御返事をして下されば……いいのです。
夢野久作「ドグラ・マグラ」(1935)
切なさ、絶望
自分の存在を確認してもらいたいのに、相手が返事をくれないとき
この一文の背景を知る →
『ドグラ・マグラ』を見る
シェア
❝
ああ、実に! なんという汚らわしい事だろう! いったい、いったいおれが……いや、これは無意味(ノンセンス)だ、これは愚にもつかぬことだ!
ドストエフスキー「罪と罰」(0)
怒り・葛藤
自分の思考の汚さに直面したとき
この一文の背景を知る →
『罪と罰』を見る
シェア
❝
けれども自分が眺めている間、金魚売はちっとも動かなかった。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
孤独、無常感、観察者としての距離感
世界との断絶を感じたとき
この一文の背景を知る →
『夢十夜』を見る
シェア
❝
わたしはもう生きていけません。
新美南吉「でんでんむしのかなしみ」(1935)
絶望
自分の中の悲しみに押しつぶされそうなとき
この一文の背景を知る →
『でんでんむしのかなしみ』を見る
シェア
❝
ただ一つ、私の作った椅子丈けが、今の夢の名残(なご)りの様に、そこに、ポツネンと残って居ります。でも、その椅子は、やがて、いずことも知れぬ、私達のとは全く別な世界へ、運び去られて了うのではありませんか。
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
虚無感、無力感、悲しみ、孤独
自分の努力や創作が無意味に感じられるとき、人生の意味を問い直したいとき
この一文の背景を知る →
『人間椅子』を見る
シェア
❝
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
存在の問い
自分が何者であるかを問い直したいとき
この一文の背景を知る →
『吾輩は猫である』を見る
シェア
❝
あの時分の、淡い、夢のような月日のことを考え出すと、お伽噺(とぎばなし)の世界にでも住んでいたようで、もう一度ああ云う罪のない二人になって見たいと、今でも私はそう思わずにはいられません。
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
切なさ, 郷愁, 後悔
失われた青春を回想するとき
この一文の背景を知る →
『痴人の愛』を見る
シェア
❝
「引合わないなあ。」
新美南吉「ごんぎつね」(1932)
切なさ、諦め
報われない努力に疲れを感じるとき
この一文の背景を知る →
『ごんぎつね』を見る
シェア
❝
血がきらいなのです。
江戸川乱歩「怪人二十面相」(1936)
不気味さ、奇妙さ
敵や困難な対手の正体を知りたいとき
この一文の背景を知る →
『怪人二十面相』を見る
シェア
❝
喧嘩ばかりしていた。 しかし喧嘩のできる相手こそが、 本当の連れ合いなのだと 蝶子は知っていた。
織田作之助「夫婦善哉」(1940)
理解
大切な人とぶつかってしまうとき
この一文の背景を知る →
『夫婦善哉』を見る
シェア
❝
神さまは在る。きっと在る。
太宰治「葉桜と魔笛」(1939)
確信、祈り
奇跡を信じたくなるとき
この一文の背景を知る →
『葉桜と魔笛』を見る
シェア
❝
幸福は人格である。ひとが外套を脱ぎすてるようにいつでも気楽にほかの幸福は脱ぎすてることのできる者が最も幸福な人である
三木清「人生論ノート」(1941)
気づき
幸せの意味がわからなくなったとき
この一文の背景を知る →
『人生論ノート』を見る
シェア
❝
科学の歴史はある意味では錯覚と失策の歴史である。偉大なる迂愚者の頭の悪い能率の悪い仕事の歴史である
寺田寅彦「科学者とあたま」(1933)
勇気
失敗を恐れて挑戦できないとき
この一文の背景を知る →
『科学者とあたま』を見る
シェア
❝
南無妙法蓮華経
宮沢賢治「雨ニモマケズ」(0)
決意
人生の指針を求めているとき
この一文の背景を知る →
『雨ニモマケズ』を見る
シェア
❝
どうせ碌な所ではあるまい。どんな町で、どんな人が住んでるか分らん。分らんでも困らない。心配にはならぬ。ただ行くばかりである。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
決意
人生の大きな決断を前にしたとき
この一文の背景を知る →
『坊っちゃん』を見る
シェア
❝
蝶子は思った。 この人はあかん人や。 あかん人やけど、 うちのあかん人や。
織田作之助「夫婦善哉」(1940)
覚悟
相手の欠点を分かった上で受け入れるとき
この一文の背景を知る →
『夫婦善哉』を見る
シェア
❝
哲学は現実に就いて考えるのでなく、現実の中から考えるのである。
三木清「哲学入門」(1940)
目が覚める
頭でっかちになっているとき
この一文の背景を知る →
『哲学入門』を見る